KASEI CROSS TALKISchool Guide 202423すよね。ありがたいことだと思います。横から見ているとすごくほほえましいです。このネットワークは日本国内のみならず、マリア会から世界に広がっています。私は、海星では人生を学んでほしいと思っています。みなさんの学校生活のすべてが人生を彩っています。たとえば、友達に自分の悩みを聞いてもらう、それに受け答えしてもらう。会話に厚みが出てくる、それが人生です。毎日先生や友だちと深い話をしている、話をしているだけと感じるかもしれませんが、これがまさに人生を学んでいるということだと思います。山口 理事長先生がおっしゃる通り、学校生活を送るということは、そういうことですよね。ここで、みなさんが海星で学校生活を送る中で、印象に残っていることは何でしょうか。私は学校生活そのものが楽しかったです。時間は、授業も部活もすごくタイトで、息つく暇もなかったのですが、本当に充実していました。エランコースでよかったことは、勉強も部活も思いっきり、存分にやりつくすことができたことです。諸谷 私は体育祭が一番楽しかったです。海星の体育祭は４月開催ですごく早いですが、体育祭を通して生徒同士すごく仲良くなりますし、先輩後輩とのつながりができるので、すごく大きな行事だと思います。山口 そういえば、諸谷さんは、在学時は美術部でしたよね。諸谷 はい、当時の“のぼり”のデザインは私が担当しました。みんなで協力して夕方遅くまで作業して、すごく楽しい思い出です。理事長 そういえば諸谷さんは、確か毎朝早くに学校に来ていましたよね。諸谷 はい、毎朝６時頃に学校に来て、勉強していました。田川 考えられないです。（笑）理事長 今日も諸谷さん来ていましたよと、いろんな人から話を聞いていました。諸谷さんが医学部に合格したときは、努力が実ってよかったなと心から思いました。あなたの持続した努力、そしてそれをさりげなくできるところが本当に素晴らしいと思います。諸谷 ありがとうございます。山口 諸谷さんがステラ・マリスコースでよかったと思うことは何ですか。諸谷 やっぱり勉強に、すべての時間を注力できたことが一番だと思います。周りが勉強を頑張りたいという生徒ばかりだったので、それが励みになるし、普段の会話からも受験の情報交換をしたり、励まし合ったりしていました。同じ目標を持った人同士だったので、通じ合ったり、支え合ったりできました。運動部とはまた少し違う団結力があって、居心地がよかったです。山口 田川君は何が一番楽しかった思い出ですか。田川 僕も体育祭がすごく楽しかったです。僕は今回副団長をやりましたが、３週間という短い時間の中で、下級生も含めて指導していかないといけなくて。野球部では主将をやらせていただいていますが、集団を動かすことは本当に大変です。特に１年生は右も左もわからない状態で入ってきます。そういうところが難しかったですが、体育祭では練習してきたものがしっかりと出せたのでよかったです。ちなみに、僕は学園祭に出たことがないので、（野球部は九州大会で学園祭時期は遠征に行っています）今年初めて参加できるのですごく楽しみです。（笑）山口 フロンティアコースでよかったと思うことは何ですか。田川 部活動生も多くて、明るい人たちばかりなので、ささいなことでも笑いが生まれます。毎日が楽しいです。あと、体育の授業はみんな毎回本気なので、すごく楽しいです。理事長 フロンティアコースの体育は盛り上がっていますよね。修道院にいても楽しそうな声が聞こえてきます。学校生活を本気で楽しむということはすごく大事ですよね。山口 それでは最後に、理事長先生、海星の今後の展望を聞かせてください。理事長 私たちは130年もの伝統を持っています。この伝統は、私たち一人では絶対につくることができないものです。この伝統をつくった人たちがいる。そしてその人たちと一緒に学校をつくった先輩たちがいる。そしてその人たちが卒業をして、海星を盛り上げてくれる。その長い歴史の中で、何を築いてきてくれたかということは、今の海星に現れてくるわけです。今この学校に良いものがあるとすれば、先人が築いてきてくれたものなのです。こうした歴史を礎に、次の歴史をつくるのは誰なのでしょう。それはあなたたち生徒、卒業生、先生方でもあるし、これから入学してくれる生徒のみなさんでもあるわけです。今いる私たちは、この伝統を次の世代に引き渡す責任があります。ここにいる1000人の生徒、先生方含め、将来に何かを残していこうと努力すれば、絶対に良い伝統ができていくのではないかと思います。協力して頑張っていきましょう。山口 これからも海星は長く続いていく学校です。周りのいろいろな方々と一緒に、海星をさらに飛躍させていければと思います。本日はみなさん、貴重なお話をありがとうございました。海星では人生を学んでほしい
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