『舞台に立つだけが、演劇ではない。』
ひとつの演劇を完成させるため、部員は一人一人の力を合わせ、また自分の役割をしっかりと担いました。
今回の公演では、観客の方から笑いが起こるシーンもあり、「脚本や演技の完成度の高さが印象的でした。」と、鑑賞した美明先生。
中学の横川先生は、「普段の人柄を知っている子ばかりが役者として演技をしてました。みんな適役で、それに演技力が加わって迫真の演技でした。」と、目を細めて鑑賞しました。
有馬先生は、「メリハリがあり、迫力ある劇でした。セリフ回しがうまく、息を合わせた突っ込みなどがうまくとても面白かったです。」
今回は一般生徒に加えて、多くの教職員も鑑賞しました。役に徹した演技を披露する演劇部諸君に、皆感激しました。
顧問 山口康先生は、「地を出したら演劇はおしまいなので、キャストになりきらないといけません。地を出すととたんに面白くなくなるんです。前日までは、まだ不安な面があったんですが、今日はしっかりとやり切れたようでした。」
出演した部員のみなさんは、「音響のハプニングがあり、音が出ないシーンがありましたが、アドリブで何とか乗り切ることができました。」
「今回の公演は皆でつくりあげて、無事乗り切りました。」
「この経験を生かし地区大会では、100%の力を出し切ります!」と、公演後語ってくれました。
自分に実感がなければ、人の心はつかめません。
心の底から出たものでなければ、決して心から心に伝わるはずがありません。
深々と観客にお辞儀をして公演を終えた演劇部。
永遠に渇きを鎮めてくれる水がないように、自分自身の実感から湧き出たものでなければ自分の渇きを癒やせないことを今回もまた全員で感じとることができた公演でした。