歓迎する・歓迎される


2つの小学生対象セミナーのお知らせ

 

二つのセミナーのお申込みは、現在も随時受付中です。

 

①「中学校を知ろう!」

3月に2回開催した小学生の皆さんを対象にした「中学校を知ろう」がたいへん好評につき、再開催が決定しました!

地元の中学校だけが、唯一の選択肢ではないのです。

将来の自分に有利な選択をするためにも、まずは「知る」ことが大切です。

小学生の皆さん、その保護者の皆様、本校ベテラン教員による本セミナーにお越しになりませんか?

お申し込みはこちらからどうぞ!

 

 

 

②「漢検に挑戦しよう」

本校の生徒と一緒に漢字検定に挑戦する小学生を募集します。

本セミナーのいずれかの回に参加されると、修了証を授与いたします。

この修了証を持っている方は、8月21日に本校で実施される漢字検定(実施時間は午後になる予定です)の受験をお申込みいただけます。

受験申込み方法については、セミナー内で説明させていただきます。

また、複数回受講も大歓迎です。

どの開催日も同様の流れで行いますが、扱う問題やミニテストの内容は毎回違うものを用意します。

また、最終回の7月12日(土)のみ、本番同様の60分の模擬漢字検定と自己採点を実施予定のため、90分のセミナーとなることをご了承ください。

せっかくの機会です。一緒にがんばってみませんか?

 

 

お申し込みはこちらからどうぞ!

 

歓迎する・歓迎される

 

山路を登りながら、こう考えた。

急いで歩けば息が切れる。ゆっくり歩けば抜かされる。休んでいると笑われる。とかく遠足は歩きにくい。

 

歩きにくさが高じると、文句の一つも言いたくなる。

いつの間に唐八景はこんなに遠くなったんだよ。道間違ってるんじゃないの?というのはもちろん間違いで、「それはお前、加齢というやつだよ」と天の声が聞こえてくる。

「加齢」便利な言葉だ。これがあるおかげで、スマホの文字が読みにくいのも、意味もなく階段を踏み外すのも、あれっ?今何しようとしてたんだっけ?と、パソコンの前で途方にくれるのも、すべての原因がたやすく解明される。

「老化」よりも絶望感が薄く、しかしわずかばかりの哀しみを伴う言葉だ。

 

同じ年月の経過のことを中学生に当てはめると「成長」ということになる。

2年間の間に、定期考査の問題がすごく簡単なものから結構難しいものになっても、すらすらと解いていく。(「すらすら」ではない人がいることは十分承知の上でこう書くのだ。)

あんなに小さかったのが、こんなに大きくなっていたり、歓迎される側だったのが歓迎する側になっていたりする。

 

5月16日は海星中学校の歓迎遠足だった。

午後からの雨が心配されたが予定通りに行うことができた。

8時45分の整列完了から出発するまでに行われた諸注意も、

道を間違わないように全体を先導して歩くのも、

唐八景についてからの歓迎行事も、

生徒会執行部と各運営委員長が協力して行った。

みんな、去年まで一昨年までは歓迎される側だった生徒たちだ。

歓迎行事の中心は、「宝探しゲーム」。

唐八景公園に隠されたカードを見つけると、賞品がもらえるゲームで、これも生徒会の生徒たちが考えた。

生徒たちが動かすからみんなが協力し、生徒たちが仕切るからみんなが心の底から楽しめる。

一年前、二年前の新入生たちが大きく成長したことを見せてくれる時間でもあった。

 

 

だから、新入生たち。一年後、二年後は君たちが歓迎する側として動くんだよ。

それまでに、先輩たちのすることをよく見ておくんだよ。

そして今日の先輩たちのように、先生たちに成長した姿を見せてくれ。

 

 

うん?一年後、二年後?こっちは、さらに「老…」いや「加齢」が進行しているではないか。

どうしよう。遠足の日には、雨ごいでもするか?

「馬鹿だなあ」と再び天の声が聞こえてくる。「そんなことしなくても、救護車の係になればいいんだよ」

素晴らしい。「年相応」ということだ。

それは、中学生には成長をもたらしてくれるだろう。

中高年には?

うーん。「穏やかな日々」かな。