ある偏見(思い込み?)の終わり


オープンスクール開催決定!

 

8月8日(金)第1回海星中学校 オープンスクールを開催します。

新たに導入する入試制度の説明会に加え、授業体験、部活動紹介など盛りだくさんの予定です。

地域最大級の私学の学びに触れてみませんか?

お申し込みはこちらから

 

 

 

 

2つの小学生対象セミナーのお知らせ

 

二つのセミナーもいよいよ最終回を迎えます!

 

①「中学校を知ろう!」

参加者総数150名を超えました!

今週末が最後のセミナーとなりますので、興味のある方はお急ぎください。

お申し込みはこちらからどうぞ!

 

 

 

②「漢検に挑戦しよう」

小学4~6年生と本校の中学1年生が並んで同じ講義を受けています。

今週末が4回目、最終回は7月12日(土)です。

せっかくの機会を、一緒にがんばってみませんか?

 

 

 

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ある偏見(思い込み?)の終わり

 

雨音で目が覚めた朝、思わず考える……「今日、行事あるよね……?」

梅雨に入れば、雨が続くのは仕方のないこと。

それでも、せめて学校行事の日だけは晴れてほしい——そんな願いを、誰しもが抱くものです。

そういえば、去年の今ごろ、2年生の長崎市内を回ったフォトロゲは、本降りの雨の中での実施となりました。(こちらをご覧ください)

 

 

 

一昨年の2年生のバスラリーも大雨でした。(こちらをご覧ください)

 



傘に合羽に、雨具の準備を万全に臨む学校行事もまた、振り返ればいい思い出といえるかもしれません。

 

年のせいか、最近昔のことを思い出すのが増えてきました。

先週は雨続きで、梅雨の到来を実感したものですが、雨で道が川のようになっている光景を見ていると小学生の時の思い出がふとよみがえってきました。

 

 

「これ、履いていきなさい」強く雨が降る朝に母が出したものを見て、当時小学生だった私は眉間にしわを寄せていた。

それは何の変哲もない雨用の長靴である。

にもかかわらず、健康優良な小学生男子を朝から不機嫌にするのは、そのカラーリングであった。

とにかく黄色いのだ。アニメに出てくるアヒルやヒヨコのような、もしくはフエキ糊の容器のような、ひたすら目立つ黄色い長靴だったのである。

「やだ、普通の靴でいい」

「雨の日は明るい色のものを持っとかんと危ないでしょうが。アンタ事故にでもあったらどうすっとね。」

勝負は見えているものの一応抵抗した後、渋々黄色い長靴を履いて学校へ行く。

学校ではクラスメイトに一通り笑われ、ふてくされた顔で一日を過ごす……というのが、当時の雨の日の流れだった。

 

それ以来の長靴嫌いである。

大人になると長靴を履く機会はさらに激減し、全く触れる機会はなかった。

ところが、就職して履物が革靴中心になると別の問題を抱えるようになってきた。

濡れた革靴のメンテナンスである。靴を濡れたまま放っておくとシミになったり、色落ちしたりする。

中まで濡れた時には新聞紙を詰めるなどしてしっかり水気を抜かないと、型崩れしたり、ひどいときにはカビが生えたりもする。

さらに、靴が中まで濡れたまま歩いているときの気持ちの悪さと言ったら相当なものだ。

そんなある日、梅雨に向けて洗濯物の部屋干し対策の買い物をしていた時に突如運命の出会いは訪れた。

雨の雰囲気になじむシックな色合い!雨でも滑らない強そうなたたずまい!

さらに「ながぐつ」ではなく、その名もオシャレな「レインブーツ」!

制作技術が向上したためか履き心地もよく、傘を差しても体が濡れるような豪雨の中でも足元だけは全く湿気を感じない優れものなのである。

どれもレインブーツ使用者の方から見れば当たり前のことであるが、長らく履こうとしなかった頑固なアンチ長靴派からすれば、とても革新的で有益に感じられたのである。

そして、今や少しの雨でもレインブーツを履きたがるようになった私は、過去の自分に対し、得意げな顔で呟くのであった。

「思い込みに振り回されてもったいないことをしてきたな、君は」と。