モンペリエを知る


 

おはようございます。

本日、12月3日(水曜)、今朝の気温は9℃、体感温度は2℃。冬の冷たさが肌に届く朝となりました。

南館前では白い山茶花が咲き始め、ひんやりとした空気の中で凛とした白が際立っています。

 



昨日の昼食時間、校内を回っていると陽ざしがあたたかく、ベンチに並んで座り人工芝グラウンドを前にお弁当を頬ばる生徒たちの姿も見られました。その穏やかなひとこまに、季節の移ろいと日常のあたたかさを感じます。

 

一日があっという間に終わり、クリスマスツリーの電飾の光が際立つ頃に、生徒の下校が始まります。

 

完全下校時刻を回った校舎内の室内灯が消されると、より一層、幻想的な空間になる中央館エントランスロビーです。

 

12月に入り、待降節(アドベント)第一週目の灯りが、校内をそっと包みました。

これまで事務棟の天井から吊るしていたリースは、強風対策のため今年は壁面へ。校門そばのマリア像の視線の先に小さな灯がともり、静かな季節の始まりを告げています。

 

校内の灯りがともるこの季節、心も準備を整え、生徒たちはフランスからの研修生受け入れに向けた学びを深めています。本日は国際交流の話題です。

 

モンペリエを知る時間(フランス受け入れ研修)

 

 

昨日の放課後、まもなく迎えるフランス・モンペリエのヌヴェール高校の生徒受け入れに向けた事前研修が行われました。今回の交流は、英語部の卒業生4名が長崎の平和教育についてオンラインで発信したことがきっかけとなっています。現在はヌヴェール校、ジュールゲード校の2校とオンライン交流を継続しています。2025年12月にはヌヴェール校から研修生を迎え、本校生徒宅に3泊のホームステイを予定しています。また、2026年3月には本校生徒がフランスを訪問する相互研修が計画されています。

※この取り組みは「国際青年平和交流事業」の一環として長崎平和推進協会の委託を受けて行っています。➡過去の取り組みはこちらのWEB記事でも紹介されています。 国際青年平和交流事業 | 長崎平和推進協会

 

その事前研修の一つとして、地歴公民科担当の山口先生による講義が行われました。

用意されたレジュメをもとに、受け入れの生徒、訪問に出向く生徒たちは、「相手の国を知る」ということから、クイズ形式でフランスの歴史や文化を学びました。「答えは知っているけれど、その背景にある豆知識まで初めて知りました」とうなずく生徒たち。引率の先生もその様子を目を細めて見守っていました。



事前にオンラインで交流を重ねてきた生徒たち。実際に訪れるフランスの生徒たちとうまくコミュニケーションができるか、さっそくクイズで確認を。

 

生徒たちの声にも期待があふれています。



「楽しみです。まずは簡単な挨拶から交流がはじまればいいなと思います」



「その時にならないとわからないけれど、わくわくでいっぱいです」

中学生からは、

「今日の授業、すごくためになりました。なんとかクイズも答えられてよかったです」

との声も聞かれました。

 

最後には復習テストにも挑戦し、生徒たちの学びへの姿勢がどんどん前向きになっていくのを感じました。

 

おもてなしをするうえで、相手の国の文化や背景を知ることは大切な第一歩です。英語という共通のツールを使いながらも、「心で通じ合う対話」を目指す今回の研修。

「モンペリエを知る」事前研修が、静かに、そして確かに始まっています。

 

※写真は、ヌヴェール校相互訪問海外研修(受け入れ) のための事前研修の様子