2月も半ばを過ぎ、ふと見上げる空の美しさに春の気配を感じる季節になりました。 凛とした空気の中に、少しずつ混ざり合う暖かな光。
学校生活も、進級や卒業、そして入試といった「次」へ向かう話題で溢れています。
しかし、加速する流れの中にいるときこそ、大切にしたいのは「『今、この時』をどう過ごすか」という姿勢です。
「念入りに」という言葉があります。 この「念」という字をよく見ると、「今」の「心」と書くことに気づかされます。
「念入りに」物事に取り組むとは、他のどこでもない、まさに「今」この瞬間に「心」を込めて生きるということ。
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授業に向き合う、真っ直ぐな視線
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友だちと笑い合う、何気ない休み時間
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学校行事の一つひとつを全力で楽しむこと
こうした「今、この時」を念入りに重ねる一歩一歩が、生徒たち自身の確かな歩みを形づくっていきます。
繋がっていく「今」と「未来」
先日、嬉しい出来事がありました。 海星中学校を卒業し、無事に大学合格を勝ち取った高校3年生の二人が、中学校舎へ挨拶に来てくれたのです。
晴れやかな表情で報告に来てくれた彼女たちの姿に、時の流れと成長を感じずにはいられませんでした。

一方で、校内にはもう一つの「今」があります。 目前に迫った大学前期試験に向けて、静かに、しかし懸命に自習に取り組む高校3年生たちの姿です。
一問一問に向き合い、己を磨き続けるその背中には、張り詰めたような熱い決意が宿っています。
特別な一瞬が未来を作るのではありません。
合格を掴んだ喜びも、試験に挑む強さも、すべては中学校で過ごした何気ない一日一日の積み重ねから繋がっているのです。
次の写真は、現高校3年生が中学1年生の時のものになります。
コロナ禍でマスクが外せない毎日でした。
お弁当も「黙食」、至るところで「三密」の呼びかけをしました。
学校行事の制限も多くなりましたが、それでも日々を伸び伸びと過ごしてくれる学年でした。
未来の自分から、今を見つめる
中学生の皆さんも、少し先の自分から、今の自分をそっと見つめ直すひとときを持ってほしいと思います。
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中学1年生: 後輩を導く「先輩」になった自分から
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中学2年生: 学校の顔である「最高学年」になった自分から
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中学3年生: 新しい世界へ踏み出す「高校生」になった自分から
その視点が、目の前の一日を大切に生きる力へとつながっていくはずです。
支え合いの中で育まれる「仕合わせ」
私たち大人もまた、教員として、父・母として、それぞれの立場で生徒たちと関わっています。
人生の段階ごとに担う役割は違っても、互いに役割を果たし、関わり合う。
その積み重ねの先に、本当の「仕合(しあわ)せ」が形づくられていくのだと感じます。
結びに
3学期も残すところ、あとわずかとなりました。 この「今、この時」という土壌に、未来の可能性の種が静かに植えられています。
「今」に「心」を込めて、一瞬一瞬を丁寧に過ごす。
その積み重ねの先に、春の芽吹きと、確かな未来が待っています。














