中3学年主任からの手紙


空っぽになった教室は、次に来る誰かを迎えるための空間。

 

あなたが海星中学校を巣立ったのは、先週の土曜日。

 

先生たちは、書類の整理や毎日の授業の準備に追われていますが、朝のホームルームの時間は何となく手持ち無沙汰です。

「3月31日までは、中学生だよ」と、一度釘を刺しましたが、あなたの心はもうここにはないでしょう。

でも、それでいい。次のステージに向かわなければならないのだから。

だから、こう言い換えましょう。

「3月31日までは中学生だけど、もう次に進む準備に入りなさい」

 

 

そこでは、新しい生活が待っています。

そこでは、今まであなたが経験したことがないくらいの辛いことや、嬉しいことや、悲しいことや、楽しいことに出会うでしょう。

そして、あなたの心の中には新しい経験がどんどん積み重なって、いつかは中学時代の思い出は遠い過去のことになってしまいます。

 

 

でも、それでいい。

新しい出会いと新しい経験が、あなたを成長させてくれます。

先生たちが望んでいるのは、あなたが中学校のことをいつまでも忘れないことではなく、あなたが成長することです。

 

 

「どこに進んだかは問題ではない。そこで何をするのかが問題だ。」

お別れ会の終わりにあなたに話した言葉です。

「次の3年間が大事だよ。次の3年間が勝負だよ。」とも言いましたね。

 

あなたは、もうすぐ卒業生から新入生に変わります。

 

 

中学3年間で体験したこと以上のことを体験するでしょう。

疾風怒濤・暗中模索。受け身でいたら苦しいだけの3年間になるかもしれない。

それを意味あるものにするのはあなた自身です。

 

 

立ち向かえ、切り開け、時には休め。そして、今よりもっと強くなれ。

 

「3年後に、飛び立つ姿を見せてください。」と言ったことを覚えていますか?

それは、ささやかな私の望み。

じゃあね。元気で。

 

空っぽになった教室は、春の陽を浴びながらあなたが来るのを待っている。