「せーのーさんはいっ!」 独特の掛け声とともに鳴り響く、アルトリコーダーの柔らかな音色。
3月11日(水)、中学1年生は一日を通して「音楽」にたっぷり浸かる、特別な時間を過ごしました。
■午前:試行錯誤のグループ練習
1校時はオリエンテーション、2・3校時はグループ練習です。
3〜7名の計8グループに分かれ、以下の3曲から選んだ楽曲に、自分たちらしいアレンジを加えていきます。
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アメイジング・グレイス
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ミッキーマウス・マーチ
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「春」(四季より)
「まずは正しい音程から!ドレミで歌いましょう!」という先生の言葉に、ピアノに合わせて元気よく応える1年生。
のびのびとした歌声が教室に広がります。
その後は各班で演奏テーマを決定。
「元気よく、明るく」「小鳥のような音色」「ハーモニーで美しく」など、個性豊かな目標が掲げられました。
「このハモり、綺麗じゃない?」と副旋律を自作して試行錯誤する姿もあれば、「低い音の穴に指が届かない!」と初めて触れるアルトリコーダーに苦戦する姿も。
一生懸命な熱気で溢れていました。
■午後:本番のステージと、心温まる鑑賞会
4校時はいよいよ本番。先生方が見守る中、緊張の発表会です。
「私たちのテーマは『美しく、なびくように』です」
「懐かしい感じが出るように工夫しました」
「それぞれの個性が伝わるように演奏します」
各班のこだわりが詰まった演奏が終わるたび、温かい拍手が送られます。
演奏後には「練習から一生懸命だった〇〇班が一番良かった」「少人数なのにハーモニーが美しかった」と、互いの良さを認め合う素敵な振り返りの時間となりました。
午後は、ミュージカル『エルコスの祈り』を映像鑑賞。
機械に管理された未来の学校で、ロボットのエルコスが子供たちの心に希望を取り戻していく物語に、生徒たちは時に笑い声を上げながら、前のめりになって見入っていました。
「楽しむ」を実感した一日
「今日は一日音楽で疲れたでしょう?」という教員の問いかけに、返ってきたのは「一日があっという間だった!楽しかったです!」という弾んだ声でした。
中学1年生の学年目標は「楽しむ」。
1年の締めくくりが近づく今、「がんばる」「ハーモニー」「共感」……そのすべてを「楽しむ」力へと変えた1年生。
夢中で「よく吹き」、心を澄ませて「よく聴く」。
その繰り返しの中で得られた充実感は、一人ひとりの自信へとつながったことでしょう。
中学校舎が音楽と笑顔で満たされたこの一日は、もうすぐ先輩になる彼らの背中を、優しく、そして力強く押し出してくれるものとなったはずです。
















