受話器のさきに


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■マリア会姉妹校HP紹介

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1892年(明治25年) 海星学園創立 長崎

1898年(明治31年) 明星学園創立 大阪

1946年(昭和21年) 光星学園創立 北海道

平成28年度 第2回中学オープンスクール 9月17日(土曜)

■平成28年度 第4回高校オープンスクール 9月17日(土曜)

 

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曇り空の朝、朝方に降った雨が路面には残っています。今朝の気温は25℃。

朝夕に過ごしやすい日が少しずつ増えてきましたが、昨日に引き続き、まだまだ湿度を感じます。今日からは『白露』。秋の気配が目に見える時分です。

 

真夏の空は低く、見えるのは青色と入道雲。しかしこの白露の時分になると上空の変化が目に見えてきます。

高くなってきた空。複雑な模様になった雲。

 

さば雲、いわし雲、うろこ雲、ひつじ雲…ちぎれ雲の形の微妙な違いによって名付けられた様々な名称。『秋ならでは』が一つずつ季節を実感させてくれます。

 

 

 

「こんにちは、お仕事中失礼します。海星中学校2年の○○と申します。10月の職場体験の件でお電話を差し上げました。おそれいりますが、ご担当の○○様はいらっしゃいますか。電話の取り次ぎをお願いいたします。」

 

10月に行わせていただく職場体験学習。準備が着々と進んでいます。現在は班ごとにお世話になる事業所にお電話をさせていただいています。

ご協力をくださいます関係者の皆様、本当にありがとうございます。

 

 

場面ごとに併せて入念に用意・練習した言葉の数々。

問いに対する適切な内容だけでなく、目上の方の動作につける『尊敬語』、目上の人に対して動作を行う人につける『謙譲語』、語尾や言葉を飾る『丁寧語』や『美化語』。

 

急な質問にとまどう場面もありました。

私たちの日常生活での振る舞いが、あらゆる場面で出てきます。それに向けての用意・練習だけではなく、私たちは日常生活での意識を皆でしっかりつくっていきます。

 

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1学期のはじめから練習を始めた礼の仕方。足下から3歩前に軽く視線を落とし、指先にまで自然と注意が払われるようになってきました。

 

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先週の総合学習の時間には改めて『挨拶マナー』についての講話を生徒指導部・西川先生が行いました。

 

 

『マナー』を辞書で調べてみると『礼儀、行儀、作法』(『明鏡国語辞典』より)と記されています。

他者を気づかう気持ちを形式化したもので相手がいなければ成立せず、相手に見えなければ意味がありません。遠くから見守る『優しさ』『配慮』とは、また違った他者に対する思いやりです。

 

 

ゆっくりと受話器を置いた代表の生徒の口からは一様に安堵のため息。まわりにいた班のメンバーからは自然と拍手が起こります。

 

「受話器をつかった電話は、あまりかけたことがないので少し緊張しました。」

「言った言葉に対して相手は返事をしてくれるので、練習して覚えたことをただ言えば良いというわけではないと気がつきました。」

「言葉に気持ちを乗せて伝える大切さを知りました。まだまだ練習が必要だと思いました。そして、すごく疲れました…」

 

 

受話器越しに相手のことを考えた緊張の時間で、私たちはまた一つ階段を上ります。

 

※ 写真は中学2年生の総合学習の様子。