※海星ホームページTopには、様々なカテゴリがあります。詳細な行事予定につきましては、Topページ『月間行事予定表』からお入り下さい。
■マリア会姉妹校HP紹介
1888年(明治21年) 暁星学園創立 東京
1892年(明治25年) 海星学園創立 長崎
1898年(明治31年) 明星学園創立 大阪
1946年(昭和21年) 光星学園創立 北海道
過ごしやすい朝が続くなと天気予報を眺めてみると、明日から来週にかけて朝の気温が5℃程度下がる予報です。
秋の気温の移り変わりを表す言葉の一つが、『一雨一度』。文字通り、一雨降るごとに一度気温が下がることが由来ですが、今週の雨模様を考えると、古来の人々の考え方にしみじみと納得させられます。雨の朝、気温は18℃です。
さて、10月第3週に行われた中学行事。
海星ブログでお伝えする第2回は、中学1年生『錬成会』です。
第3回は、中学2年生『職場体験』。これは来週の月曜日にお伝えする予定です。
「良いクラスを作るためにはどうすればいいでしょうか?」
諫早青少年自然の家で例年行っている錬成会。関係者の皆様におかれましては貴重な機会を本当にありがとうございました。上記の質問はそのオリエンテーションにおいて職員の方から最初にいただいた質問です。
『自分』だけではなく、『クラス全体』が居心地がよい空間を作るためにはどうすればいいか。
それを考えることが錬成会での大きな目標でした。
一日目。
地図をもとにポストにかかれた記号を探していく『オリエンテーリング』、時間内により高い点数を取るためにはどのルートを通ればよいのか。各班、知恵を出し合って、いざ出発。
「地図をみるとここがこうだから…」「トイレ大丈夫? よし、じゃあ行こう!」「もう少しゆっくり行こう」「気をつけて、滑りやすいよ」
森の中をカメラを片手に歩いていると、かけあう声が聞こえてきます。
「すぐそこに○○番がありますよ。」「ありがとう、こっちに行くと○○番があるよ。」「頑張ってね!」
ほんの半年前までは最上級生だった中学1年生。すれ違う小学生の皆さんともコミュニケーションを取りながら進んでいきました。
あっという間の5時間後。
自分の活動を振り返ります。
自分の活動が何点だったのか。そして、何が良くて、何が悪くてその点数になったのか。どうすれば改善できるのか。そして、それを班で話し合います。
そこで気づく点数のずれ。
自分が見えていた景色と他の人が見えていた景色の違い。
「みんなにとって居心地の良いクラスを作るためにはどうすればいいでしょうか?」
その答えがここにあります。
自分が満足していても、他の誰かが満足していなければ、全員の満足ではありません。話し合い、よりよい班のあり方を考え、それをクラスで生かすにはどうすればいいかを考えました。
夜は文化発表会中間報告。昨日よりも団結した班での発表。そして、二日目。
野外炊飯。
振り返り、反省し、目標を定めて再び班活動です。
各々が自分の役割をもって活動します。ただ、それだけでは個人の作業になってしまいます。
「こっちできたよ。」「そっち手伝おうか?」「先に片付けに入っておくね。」
なかなか火がつかない班はみんなで集まって原因を探求。火がついた時の喜びもみんなで味わいました。
そして…
「いただきまーす!!」
私たちは当たり前のことを当たり前という『知識』で多くの場合知っています。しかし、それを『体験』の中で『理解』することで、まさに身についた『力』となります。
クラスごと、一人一人が話した『今回の錬成会で分かったこと』。
オリエンテーリング中、美しく咲き誇っていたコスモスの花言葉は『調和』。
色も形も少しずつ違う花が集まった、その群生の美しさのように。今までよりもっと素敵なクラスへと一歩進んだ2日間でした。
※ 写真は錬成会の様子。