高校野球NHK杯
5月21日(日曜) 9時30分~予定 ビッグN球場
2回戦 海星ー五島海陽
「先生、さようなら!」
うずうずしながらこちらを見て、終礼が終わるやいなや、駆け出すように弾むように部活動に飛び出していった中学生、高校生は本日までが定期考査となりますが、中学生は昨日まででした。6月に行われる長崎市中総体を始め、各公式戦に向けて練習が再び始まります。
そんな部活動生を応援するような青空、気温は14℃。
明日土曜日は育成会総会です。
さて、昨日放課後、先生と中学図書委員会が話し合いをしていました。今月から発行を開始する『図書だより』、中学単独で発行するのははじめてです。
調べること、書く内容、先生から話を聞きながら入念に計画を進めていました。
定期考査が一区切りとなり、部活動、委員会、様々な活動が動き出します。
そんな中、本日から始まるのは中学2年生『職業体験学習』です。中学3年生は『修学旅行』についての総合学習をすでに開始し、中学1年生も『防災学習』が始まる予定です。
昨年度、40以上の事業所様にお世話になった『職業体験学習』、本当に得難い経験をさせていただきました。
「お客さんの目線では見えないことばかりでした。視界が広がった実感がします。」
「お客様からもらう「ありがとう」の重さを感じました。『お客様に喜んでもらえることが一番嬉しい』とおっしゃっていた気持ちがわかりました。ぼくも『ありがとう』ときちんと伝えたいと思いました。」
生徒それぞれが、働かせていただいた事業所で持った感想です。
「明るい笑顔と元気な挨拶。大きな返事。朝ご飯をしっかり食べること。分からないことは聞くこと。日頃から大きな声で挨拶することが大事です。本当に大切な経験になるので是非頑張ってください。」
後輩に向けてエールを送り、今年3年生になった生徒たちは『修学旅行』に向かいます。
「黒部立山アルペンルートで見た景色は言葉では表現できないほど素晴らしかったです。雲海の中、驚くほど大きなダム、どこまでも広がる紅葉は幻想的で、どうにか残したくて思わずカメラに手が伸びました。」
昨年度、帰ってきた生徒たちの感想文を担任の先生方に見せていただくと、めくるたびに思わず顔が綻ぶほどの素敵な感想ばかりでした。
「いつも一緒にいる家族から離れて、朝から夜まで過ごしてみると、どれだけ多くの人が自分に関わってくれているのかがよくわかりました。その人たちへの感謝はもちろんですが、近くにいないからこそ家族へ感謝の気持ちがわきました。」
訪れた土地、行程、旅すべてが生徒たちに様々な感慨を抱かせてくれました。
中学1年生は『防災学習』で『雲仙岳災害記念館(がまだすドーム)』、『練成会』では『諫早青少年自然の家』を訪れました。
甚大な被害を残した雲仙普賢岳の火砕流から今年で26年です。
防災・減災を学習する中で訪れた地域に残る災害の爪痕、屋根より下が埋まった家々に暑さを忘れて思わずため息がもれます。
「死者行方不明者に私の友人がいます。」
災害当時から雲仙の地に暮らす方の言葉は生きた言葉となって私たちの心をつかみました。
「良いクラスを作るためにはどうすればいいでしょうか?」
『自分』だけではなく、『クラス全体』が居心地がよい空間を作るためにはどうすればいいかを考えながら、仲間と協力することがいかに大きな力を発するか学んだ『練成会』でした。
私たちは当たり前のことを当たり前という『知識』で多くの場合知っています。しかし、それを『体験』の中で『理解』することで、まさに身についた力となります。
各学年が体験を通して得たものは座学ではつかめないものばかりでした。
まさに『百聞は一見にしかず』。
しかし、のちの世で人々はこの言葉に続きを作りました。
『百閒は一考にしかず。』『百考は一行にしかず。』
体験するだけではなく、考え、行動することもまだ大事なことです。これから始まる総合学習、体験の前にしっかり考え、行動し準備を整えて臨みます。
※ 写真は昨年の総合学習の様子。