夢中になれるもの


 

 

1年の折り返し地点であることから『ハーフタイムデー』とも呼ばれる6月最後の朝、雲がかかり梅雨時期らしい空模様です。

気温は24℃、朝の気温も少しずつ上がってきました。日中は30℃近くまで気温は上がる予報です。曇り空だからと安心せず、こまめな水分補給をし、熱中症予防を行いましょう。

 

さて、冒頭『ハーフタイムデー』と名付けられた由来は、「半年間を振り返ることで、その年の目標を再確認する1日」だということです。来週は第2回定期考査、中学生高校生ともに、これまでの学習を振り返り、目標を立てての準備が重要です。

特別な1日ということでもう1つ、昨日は『星の王子様』の作者でもあるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの誕生日です。そこで『星の王子様』からも引用して一節。

ーきちんと決めてあるから、ある1日が他の1日と異なるんだ。ある時間が他の時間と異なるんだ。ー

明日は考査前自学会です。計画的で、充実した1日にしましょう。

 

話は変わり、本日は部活動の話題です。

先日お伝えしましたように、「第14回百人一首かるた競技選手権大会」にて、柏選手が優勝、谷口選手が3位という素晴らしい結果を残し、「平成29年度 第41回全国高等学校総合文化祭『みやぎ総文2017』」に長崎県代表として出場を決めている百人一首部です。

中学生も先週24日(土曜)、『第41回宗像大社全国かるた競技大会』D級において、中学3年 松野選手が3位、中学2年 原口選手が同3位の結果の残しました。2選手は、初段へと昇段、次大会、次の級であるC級に臨みます。

 

話を聞こうと思い、インタビューのお願いすると、急なお願いだったにもかかわらず、「紹介してもらえるんですか、ありがとうございます。」と気持ちのよい返事をもらいました。

 

 

「高校生の先輩たちは、目標であり、メリハリのついた指導をしてくれる頼もしい存在です。」

練習は中高合同で行っています。柏選手・谷口選手をはじめとして高校2年生の部員たちが海星中学2年生時、4年前に同好会として発足し、部となって2年目です。百人一首部とともに時を過ごしてきたお姉さんたち。

堂々と部を牽引する存在です。

 

 

 

部員のほとんどが未経験者であるのも特徴の一つです。

「暗記力・集中力がつきます。何より楽しくて、夢中になれるものがやっと見つかったという感じです。」

部員の海星スケジュールを読ませてもらうと、部活動の練習の他にも、札を読んだり、暗記をしたりと自主練習でも頑張っている様子が伝わってきます。また、その日にあったこととして、練習試合の結果、そして、敗因、次への課題と綿密に分析をしている生徒もいます。

「1試合1時間以上ありますが、時間を忘れるほど集中できて楽しいます。」

苦労はしながらも、多くの生徒が短期間ですぐに百首を覚えてしまうそうです。練習、自己練習、すべてが楽しく、夢中になってできていることが上達の秘訣なのかもしれません。

 

「自分でも本当に粘り強くなったと思います。試合は大人も子どもも一緒に行うことが多いので、いつまでも誰でも楽しむことができる競技だと実感します。古文で書かれた和歌を読んでいくうちに国語も好きになりました。着物で試合をすることもあり、日本の文化に触れていると肌で感じます。礼儀作法も身につきます!」

百人一首の魅力を教えて下さいと尋ねると、挙げきれないほどたくさんの魅力を語ってくれました。

 

「今日は、考査前なのに、いろいろ聞かせてくれてありがとう。」

 

 

「こちらこそありがとうございました。」

流れるようにごく自然に身体が動き、手先のそろった素晴らしいお辞儀で送り出してくれた部員たちに、競技性の先にある礼の心を感じました。

 

最後に再び、『星の王子様』より一節。

ー大切なことは目に見えないからね。ー

 

素敵な心もはぐくみながら活動する、百人一首部のこれからの活躍にご期待下さい。

 

※ 写真は百人一首部の様子。