昨夜眠れなかった方も多かったのではと推察されるほど、午前2時頃の激しい雷雨には驚きました。
予報とは裏腹に湿度は高かったものの夕方過ぎまで雨はなく日中は久しぶりに昨日は青空が覗きました。今日は雲はかかるものの午後には晴れ予報も出ています。
週間天気予報を見ると、太陽のマークが躍る今週。
すでに梅雨明けが迎えている沖縄奄美地方、沖縄が6日遅れの6月22日頃、奄美地方が10日遅れの6月29日頃と例年より遅い今年ですが、例年九州地方は7月18日頃が梅雨明けです。
本日は高校野球部2回戦が佐世保球場で予定されています。
三者面談期間
明日から中高ともに三者面談期間、午前中授業です。
中学校は14日(金曜)に校内大会、来週18日(月曜)から3日間は高校各学年での校内大会を実施します。そして、21日(金)は終業式と1学期が締めくくられます。
22日(土曜)からは長崎県中総体が行われます。本校からはサッカー競技、剣道競技、体操競技に出場します。選手の皆さんの健闘を祈ります。
防災学習
本日は先週6日(木曜)に行った各学年の総合学習の様子をお伝えします。3年生の租税教室についてはお伝えしましたが、今回は1年生『防災学習』です。
中学1年生は、総合学習にて行っている『防災学習』の一環として、例年、雲仙を訪れています。関係者の皆様におかれましては毎年、貴重な経験をありがとうございます。
1991年6月3日16時8分。
死者行方不明者43人、焼失179棟。
甚大な被害を残した雲仙普賢岳の火砕流から今年で26年、生徒たちが生まれる10年以上前の出来事ですが、私たちが生活する長崎県で起こった大災害です。
まず、生徒たちが訪れたのは『雲仙岳災害記念館(がまだすドーム)』。
「昨年のことですが、強く印象に残っています。当時の資料や、遺物にも目を引かれましたが、揺れや熱風と合わせて噴火の様子を体験できるシアターや、足下を実際の火砕流と同じ速さで通り過ぎていく光など、見たり読んだりしたというイメージより『体験した』というイメージでした。」
1年生時に防災学習を行った、現2年生の生徒が当時を振り返って話してくれました。
「先生、全部見ていたら時間が足りません!」
班ごとに見て、触れて、ガイドさんのお話を聴きながら、あっという間に時間は過ぎていきました。
午後は災害跡地の見学です。
当日はあいにくの雨模様、夕方近くには豪雨となった1日でしたが、外での見学中は青空も覗く好天となりました。
普賢岳噴火の火砕流により被害を受けた『旧大野木場小学校被災校舎』見学。
窓が割れ、窓枠も外れた建物の内部には傾いた机、黒板の跡、風化の影響を受けながらも当時のまま時間が止まった場所です。
忘れないために遺されたもの。
風そよぐ静かな場所でしたが、ボランティアの方々の話をお聞きしながら校舎を眺めていると、情報が実感となり、情報以上の物言わぬ何かが語りかけてくるような場所でした。
火砕流に飲み込まれた家屋が残る『被災家屋保存公園』。
1階がほとんど埋まってしまった家々に思わず声が漏れます。写真で見ても伝わりきらない現実がそこには残されていました。
「身近にあった災害から学び、しっかりとした備えができる人になってほしいというのが私たちの願いです。自分の身は自分で守る。どうか忘れないで下さい。」
ボランティアの方々が締めくくられた言葉です。
「『災害』と言われると、どうしても大きすぎて掴めなくなってしまいますが、この1日で本当に身近にあるものだと気づかされました。きちんと自分たちのことだという気持ちで調べ学習をしないといけませんよね。」
帰りのバス、生徒たちから聞いた感想です。
語り継がれる言葉、語り継がれるために遺されたものは、今年も生徒たちに得がたい大切なことを教えて下さいました。
※ 写真は1年生総合学習の様子。