まとめる力、伝える力


 

陰暦で9月は『長月』、語源は秋になるにしたがって夜が長くなることから『夜長月』が有力だとされていますが、その他にも『長雨月』『穂長月』といった語源もあります。

雨の朝となった昨日と一昨日。本日は晴れ間も覗きますが、明日にかけて雨の予報も出ています。湿度が残る今朝の気温は24℃。活発な秋雨前線に『長雨月』がしっくりとくる9月初旬です。

第141回九州地区高等学校野球長崎県大会

昨日の高校トピック。
9月5日(火曜)組み合わせ抽選会が行われ、本校は2回戦から出場します。

■2回戦 9月19日(火曜)
海星ー【上対馬 対 佐世保高専】

中学1年 防災新聞作り

2学期が始まって本日でちょうど1週間が経ちました。中学校は、昨日より放課後の課外授業である伸学講座が再開されました。また、月曜日には、各学年で総合学習も始まりました。

 

1年生が、総合学習で取り組んでいるのは『防災学習』です。

生徒たちは、7月に『雲仙岳災害記念館(がまだすドーム)』や、『旧大野木場小学校被災校舎』を訪れるなど、1学期間、体験や座学を通して知見を広げてきました。

 

(1年生体験学習の様子)

 

2学期からは、得た知識や情報をもとに、さらに調べを進め、グループごとに『防災新聞』作りに取り組みます。完成した新聞は、11月21日(火曜)に行う『中学校文化発表会』で披露させていただく予定です。

月曜日の活動は、全体説明、防災新聞のレイアウト作業でした。

 

 

内容は地震、台風、水害、火山など、多岐にわたります。1学期の学んだこと、そして、夏に生徒それぞれが調べ学習を行ってきた成果をまとめ上げます。実際は、1班模造紙2枚分の大作に仕上がりますが、まずは手始めとしてミニチュア版を作ります。

 

記事見出しを書いたふせんを、話し合いながら貼り付け、組み替え、配置を整えていきます。

 

 

誰もが目を留め、読んでも内容が頭に入ってきやすいものにするためにはどうすればいいのか。

小さな文字ばかりの新聞では何に注目すればいいのかわかりません。本物の新聞や広告も参考にしながら、見出し、文章、色、そして、図表のバランスなどを考えます。

レイアウトが決まれば、その部分に使うことができる情報量も決まってきます。調べた情報を全て書き込もうと文字を詰め込み過ぎれば読みにくく、文字が大きすぎれば情報不足になってしまいます。

 

 

2020年度に始まる、現在のセンター試験に代わる『大学入学共通テスト』。

その中で、国語・数学に関しては選択式の問題だけでなく、記述問題が課されることが発表されています。現在に、大学入試センターにおいて公表されている国語のモデル問題例は、問題の素材が評論文や小説などではなく、契約書や案内、それらについて会話している文章など、これまでのセンター試験では、見られなかった実生活に即した素材です。

求められる力は、情報をしっかりと把握したうえで解答を導く力であり、読み取れたことに基づいて考えをまとめ、それを相手に伝わるように表現する力です。

それは、そのまま、社会や日常生活で求められる力とも言えます。この力は、一朝一夕で身につくものではありません。

本当に伝えたい情報は何なのか。そして、どうすれば相手に伝わるのか。学校生活の中にある様々な活動で得た力が将来に繋がっていきます。

まだまだ準備は始まったばかり。試行錯誤しながら取り組みは続きます。

※ 写真は総合学習の様子。