平成29年度 錬成会


 

昨日の午後過ぎごろ、雲間から久方ぶりに太陽が顔を覗かせました。

思わず生徒とステラ館から女神大橋の方を眺めると、途切れた雲から漏れるように地上へ降り注ぐ光の柱が現れました。『天使のはしご』とも呼ばれる、空気の澄んだ秋から冬へかけて見られることが多い現象です。

「…すごいですね。」

しばし感動を共有しました。今朝は晴れ空、気温は18℃。しかし、週末は再び下り坂の予報です。秋雨の終わりに再び美しい光景に出会えないかと期待に胸が躍ります。

 

本日、中学1年生は『スケッチ大会』です。水辺の森での作品制作と長崎県美術館を訪れ鑑賞を行う予定です。

中学1年生 錬成会

さて、その1年生が先週12日(木曜)13日(金曜)に行ったのが『錬成会』です。

国立諫早青少年自然の家にて1泊2日の日程でした。関係者の皆様、貴重な学びの機会をありがとうございました。

 

 

入所式を終え、最初に行ったのは『オリエンテーリング』です。

 

 

各班に与えられたのは地図とコンパスだけです。制限時間は5時間、できるだけ多くのポイントを回ることができるように額を付き合わせて話し合います。

「北のポイントから先に行った方がいいかな。」「そうだね。ポイントもたくさんあるし、まずそこから行くようにしよう。」

計画を立てたら、さあ出発です。

 

 

序盤のうちは全員が全力疾走をするほど有り余っていた体力も時間が経つにつれて個人差も生まれていきます。

 

 

「大丈夫?」

後ろを振り返り、お互いに声を掛け合います。

「誰かに優しくされたら、その人だけでなくその人以外にも優しくする気持ちを持って、この2日間を過ごして下さい。たとえば、この施設は、みなさんの前にこの施設を利用した誰かによって整頓されています。その誰かからの思いやりを是非、次この施設を使う誰かへと向けてほしいと思います。」

青少年自然の家職員の方から入所式の時にいただいた言葉です。

『思いやりのリレー』。誰かが誰かを思いやり、その思いやりを他の誰かにも向けることで渡されているバトン。オリエンテーリングの中でも各班で目にすることができました。

 

 

施設に戻り、活動を振り返ります。

活動の満足度やその理由。自分のグループへの関わりや、活動を通して学んだ次の取り組みで大切にしたいことを考えました。

「もっと他の人のことを考えて行動できたと思います。自分がこれをされた嬉しいだろうなと思うことを次はもっと行動に移していきたいです。」

 

 

へとへとの身体を癒やしてくれるのはおいしい食事。みんなで食べればさらにおいしくなります。

 

そして、夜の活動、1学期の間に生徒が取り組んできた防災学習についての発表です。

 

 

最後の打ち合わせをして、本番へ臨みます。各班、模造紙を用いたり、スライドを用いたり、工夫を凝らした発表となりました。

 

 

あくる2日目。野外炊飯を行いました。

 

 

職員の方にレクチャーを受けて、いざ実践です。

 

 

前日の反省を生かしながらの取り組みです。

 

 

「火はつきそう? 手伝おうか。」「野菜はみんなどれくらいの大きさが好きかな。火が通りやすいように小さめがいいかな。」

道具の確認や食材の準備、薪割りや火起こし、それぞれが受け持った役割をこなしながら、お互いの様子も声を掛けながら確認しています。

 

カレーだけでもライスだけでもなく、とびきりの『カレーライス』を食べるために協力して取り組んでいきました。

 

 

「いただきます!」

みんなで作った料理はもちろん格別です。

 

 

「ごちそうさまでした!」

ぺろりと食べきってしまいました。

 

錬成会の最後は、全ての活動の振り返りです。

 

 

先日と同様に満足度を書いた後は、班のみんなにそれを報告します。

自分の満足度と班のみんなの満足度が違っていれば、それは誰かだけが楽しかった錬成会になってしまったかもしれません。どうすれば、皆の満足度が100点になるような活動ができたのか話し合いました。

 

オリエンテーションや発表、野外炊飯だけでなく、ともに過ごした全ての時間で学び、絆を深めた生徒たち。

 

 

ここだけではなく、これからクラスや学年の仲間ともっと仲良くするための1泊2日間が幕を閉じました。

 

中学3年生 修学旅行

さて、本日3日目の3年生修学旅行の様子です。

最初に訪れたのは『京都伏見稲荷神社』です。美しい朱塗りの鳥居を通り抜け、神社を見学した後は、入念に計画を立ててきた『京都市内班別自主研修』です。

 

 

京都市内の名所をタイムスケジュール通りにめぐっていきます。

「なかなか上手く進まない部分もありますが、全部回りきれるように頑張ってきます。」

途中で会った生徒たちは気合いも十分にバスに乗り込んでいきました。

 

 

「二条城に行ってきました。調べてはいましたが、想像していたよりずっと広かったです。うぐいす張りは本当に鳥の鳴き声のようでした。大政奉還150周年なので、記念になる年に来れてよかったです。」

班ごと、色とりどりの思い出が生まれた1日でした。

 

※ 写真は中学1年生錬成会と、中学3年修学旅行の様子。