平成29年度 職場体験学習


 

教員採用情報

空には青空が広がる、今朝の気温は14℃。

朝早くから登校した生徒の挨拶が異口同音に「おはようございます。寒いですね。」

 

いよいよ、15℃を下回る寒さとなりましたが、今週月曜日より二十四節気『霜降』。11月7日(火曜)の『立冬』までの期間にあたります。

霜降から立冬までの間に吹く風速8m/s以上の北寄りの風を『木枯らし』といい、最初に吹いた木枯らしは『木枯らし一号』と呼ばれます。

中学サッカー部部活動体験

昨日24日(火曜)は、『第2回中学サッカー部部活動体験』を本校人工芝グラウンドで行いました。参加いただいた皆様、まことにありがとうございました。

今年度の中学校オープンスクールは今回で最後となりますが、10月28日(土曜)より毎週土曜日に『個別相談会』を実施いたします。随時受け付けをしておりますので、お気軽に本校までご連絡下さい。

中学2年生職場体験学習

さて、10月第2週から第3週にかけて行事が目白押しだった中学校。

『修学旅行』『第1回サッカー部部活動体験』『第3回オープンスクール』『錬成会』を先週はお伝えしましたが、今週も『職場体験学習』、先週お伝えしていない後半も含めた『修学旅行』の様子をお伝えします。

 

本日お伝えするのは中学2年生『職場体験学習』です。

10月11日(火曜)から13日(金曜)にかけて長崎市内36カ所の事業所様に受け入れをしていただき、予定通り実施することができました。ご協力いただいた事業所の皆様、貴重な機会を与えていただき、本当にありがとうございました。

 

礼儀、マナーの徹底や、職場調べや自己の履歴書作り。本番に向けて学校生活の様々な場面で準備を重ねてきた2年生。いよいよ本番です。

「大変でした。でも。頑張った先にある『楽しい』を知りました。」

職場体験学習後に生徒たちが記した感想の1つです。各事業所、そして、同じ事業所でも生徒一人ひとりが得た『実感』がありました。

 

 

「まずは挨拶、そしてそこからできる信頼関係がとても大事なんだと知りました。」

 

 

「信頼関係があるから、病院から少し遠くても通ってくれる患者さんがいることや、それを知っているからこそ大切な時間をいただいている以上は早く、ただ、命にかかわるので正確に薬を渡さないといけないという気持ちを持って仕事をしていることを言葉でも行動でも感じました。」

 

 

命を扱う仕事にどれだけ心が砕かれているか。

 

 

「1つの病院の中で、たくさんの職種の方が働いていて、それぞれがやるべき役割を果たしながら、会議などで情報を交換しながら、連携して患者さんを元気にしているということがわかりました。」

 

 

そして、どれだけの人が連携して働くことで1つの命が守られているのか。

「ベテランの職員さんのえさやりを見て、生き物に対して敬意を払っているなと感じました。心を通わせていらっしゃる姿に感動しました。だから、私も少しでも近づけるように一生懸命に掃除をしました。」

 

 

腕をまくり、ひたすらに磨き続けていました。力を込める分だけ気持ちも込めます。

 

 

朝から掃除をさせていただいた生徒もいました。

 

 

来て下さる相手のことを考え、できうる限りの準備をしておもてなしをすることの大切さも教えていただきました。

 

 

「いつも当たり前のように受けている接客にはたくさんの過程があることを知りました。グラスやスプーン、お皿みがきや植木の水やり。グラスを磨くときには欠けがないか、洗い残しがないかのチェックもしました。そういう1つ1つ作業のの積み重ねがあるからこそ、私たちが気持ちよく過ごせるのだと感じました。」

 

 

「『ホテルで最も大切なことはお客様に満足していただくためにどのようなことをしたらいいのか答えを出すことです』と3日間の宿題をいただきました。」

 

 

「従業員の方々からお話を聞き、一緒に作業をさせていただく中で、私は『どんな作業でもお客様のことだと結びつけて仕事をすることだ』という答えを持ちました。」

 

 

「商品の陳列1つとってもおもてなしの気持ちが込められていることを知りました。見やすく取りやすい配置、おつりをお返しするときにどうすれば見えやすいのか。お客様が中心にあると心から感じました。」

 

 

「『私たちにとっては多くの中の1枚でも、お客様にとってはその1枚だけが届きます。その1枚が売り上げに繋がっていくからね。』と言われて気が引き締まりました。800枚のダイレクトメールも最後まで集中してできました。」

 

 

事業所の方々から、たくさんの言葉をかけていただきました。

 

 

社会で働く方々の生きた言葉1つ1つが、生徒たちに仕事をするうえでの『信念』として刻み込まれていました。

 

 

「初めてのことばかりで戸惑うこともありました。でも、事業所の方々が本当に優しくて、失敗しても優しく笑顔で教えて下さいました。その言葉と笑顔のおかげで頑張れました。」

 

 

「笑顔の大切さを感じました。初めての献血で不安に感じている人もいる中で、現場の方々は周囲をよく見て、つねに笑顔で相手に接していました。スタッフの方と話しているうちにリラックスして献血を終えることができたようでした。私たちも自然と笑顔になりました。」

 

 

「多くの人が連携して動いている姿を見て感動しました。1本の番組にどれだけの人が関わっているかよくわかりました。」

 

 

そして、見せていただいた背中からもたくさんのことを学ばせていただきました。

 

 

「古文書の修復体験をさせていただきました。飾られている美術品にどれだけ繊細な作業が必要とされているか。そして、飾られるまでにもどれだけのスタッフの方が関わっているかがわかりました。」

 

 

「公共の場でのルールは絶対に守らなくてはいけないと強く思いました。膨大な数の本を毎日、整理されている職員の方々と一緒に仕事をさせていただく中で、来てくれる方を思いやって仕事をされている分だけ、私たちも働いている人を思いやることが必要だと感じました。」

 

 

「本を借りに来られた方に『落ち着いて』と声をかけていただきました。緊張して声も小さかったのに、優しく声をかけていただいたので、もっと頑張ろうと思えました。」

 

 

「外国の方と話ができるか不安でしたが、職員の方と一緒に話を聞き、できる限りの言葉で話そうとすると相手も必死に聞き取ろうとしてくれました。」

 

 

「私はよくバスに乗ります。私たちが安全にバスに乗るために、どれだけ入念なチェックや整備が行われているか分かりました。整備工場で多くの人が作業をしている姿には圧倒されました。」

働く人を感じる分だけ、働く人とそれによって生まれた環境への感謝の気持ちも強くなります。

 

実際にお客様とコミュニケーションをする中でも、多くの学びを得ました。

 

 

「利用者の方が笑顔になってくれた時が一番嬉しい瞬間でした。緊張して何をすれば良いのか最初はわかりませんでした。でも、職員の方々が全体の様子を見ながら利用者の方に話しかけているのを見て、まねをしながら、少しずつ話ができるようになりました。」

 

 

「レクリエーションの時間に演奏をさせていただきました。一緒に歌ったり、手をたたいたりして喜んでくれました。誰かに少しでも元気をあげられる演奏ができたことがとても嬉しかったです。」

 

 

「子どもたちに危険がないか気を付けたり、道具作りやプリント作りをしたりと私たちも体験させていただきましたが、先生たちは私たちよりもっと働かれていました。本当に大変だと思いましたが、私は子どもたちが笑顔で『ありがとう』といってくれるだけで、もっと頑張ろうと思えました。」

 

 

誰かの役に立つということ。そして、それが楽しいと思えること。大変な分だけ、その後には達成感があること。

 

 

「大変でした。でも、頑張った先にある『楽しい』を知りました。」

冒頭の感想は生徒みんなの感想です。

 

「仕事をしてくれている両親に本当に感謝しました。疲れているはずなのに、私たちのご飯を作ってくれることがすごいと思いました。もっと、お手伝いをしようと思います。」

「私は人の役に立つ仕事がしたいです。強く思いました。」

 

そして、その気持ちは今の自分へ、そして、将来の自分へ繋がっていきます。

 

※ 写真は職場体験学習の様子。