75年前の今日、原子爆弾が投下された長崎では多くの尊い命が失われました。
平和宣言文
今年海星中学校では、如己委員会が中心となり、全生徒の総意によって「海星中学校平和宣言文」を作成いたしました。
全生徒が必ず通る校舎一階に、全生徒の手による折り鶴を翼の形にあしらえた「平和宣言文」を掲示しています。
終業式当日、全クラスをオンライン会議アプリ「ZOOM」でつなぎ、如己委員会代表9名が宣言文を高らかに朗読しました。
以下、宣言文より一部抜粋
「私達にできること、それは、思いやりの心をもつことです。
困っている人がいたら、手を差しのべる。
相手が傷つくような言動をしない。
相手の気持ちを考える。
このような“身近な平和”が“大きな平和”に繋がります。
まずは、この海星中学校が平和になるよう、思いやりの心を育てます。
学級、学年に関係なく仲良くします。
海星中学校の仲間として協力し、支え合います。
そして、海星中学校で育てた心は、世界の平和を祈念し、発信していくことに役立てます。」
作成を見守り続けた黒川先生は、
「長崎で平和学習を受けてきた生徒たちです。平和がどうあるべきかは知っています。作成を進めるごとに、他人事ではなく自分たち自身の問題として一層捉えられるようになっていく過程に寄り添えたことは、幸せでした。」と語ります。
皆さんは、SDGs(エスディージーズ)をご存じでしょうか。
「持続可能な開発目標」Sustainable Development Goals の略で、2015年に国連総会で決められた2030年までに目指すべき17の目標です。
貧困や地球環境問題を受けて、このままでは世界が立ち行かなくなるという強い危機感の下で作られました。目標の実現には、国や企業のリーダーが協力することが大切ですが、自分以外の人や世界を大切にしながら生活していくことは、誰にとっても重要なことであり、全ての人の幸せに繋がることであるのは、間違いないことです。
「中学校平和宣言文」は。SDGs10番「人や国の不平等をなくそう」・16番「平和と公正をすべての人に」の目標達成に繋がるものと考えます。
世界は広く大きいです。
その広く大きな世界と繋がるためのきっかけは、身近なところにあります。思いを言葉として紡ぎ、形にした皆の取り組みが多くの方々に届きますように・・・
皆の未来が明るい光に包まれたものとなりますように・・・
世界が平和であると誰もが言える世界となりますように・・・
※写真は平和宣言文(中学担当)