明後日10日(土曜)は中学校オープンスクールを実施させていただきます。新しいお友達にまた会える事を中学校一同、とても楽しみにしています。
今日からは二十四節気『寒露』です。ここで今日は『節気』のおさらいをしておきましょう。
『節気』とは太陽の運行をもとに一年を二十四等分にしたものです。日本には、三つの暦があるともいわれています。まず明治6(1873)年以来、現在使っている「太陽暦」、それまで活用していた『太陰太陽暦』、そして太古に使用されていた「太陰暦」です。
移り変わる暦の中で、季節感を元に日本の生活と文化の基準と再評価されているのが『節気』です。「四立」といわれる『立春・立夏・立秋・立冬』を節目に約15日の間隔で(15日×24=360)一年の季節を私たちは過ごします。次の季節の気配を感じながら過ごしているのです。
将来を見据えて
去る10月1日(木曜)、中学3年生を対象にした、進路講話がありました。これは高校職員から、高校についての情報や進路意識を高めてもらう時間です。年に数回実施しています。
今年第1回目は7月に行われ、広報担当で現在高校3年生を担任している原貴先生からのお話でした。2回目の今回講師は、進路指導部・鶴野先生です。
127周年を迎えた海星学園の歴史から現在まで、具体的な数字を用いてのお話は、たいへん説得力に富んだ内容で、生徒達も引き込まれていきました。
そして進路については、高校卒業生の進路だけでなく「就職や大学・専門学校進学後、現在どうしているのか。」「どのように夢を叶えていったのか。」という部分まで話はおよび、中学三年生の皆さんは自分と照らし合わせ将来への具体的なイメージが湧いていたようでした。
以下、生徒皆さんの感想です。
○私は今まで将来の進路について深く誰かと話したことがありませんでした。しかし、夢を叶えるためには周りからのサポートが必要だとよく分かりました。次の三者面談では、親や先生に将来についての相談をしてみます。
○10年後を見据えて考えることの大切さを知りました。私の将来の夢は教師です。海星の卒業生で教師になった先輩たちが沢山いると聞いて、より一層夢が実現するように頑張ろうと思いました。いつか私も、後輩たちに尊敬されるような立派な先輩になりたいです。
○早くても遅くても、まずは目標を立てることが大切なのだと感じました。海星の先輩たちの頑張りや成果を見ると、私もあんな風に夢に近づきたいと強く思いました。
○「先輩たちにできたのだから、君たちにもできる。」という言葉がとても印象に残りました。私も先輩たちに負けないように、海星高校で頑張りたいです。
本校は中高一貫校です。
今年はコロナ禍によりできないことが多いですが、本校は各種式典や体育祭など共通の学校行事も多いです。また、弓道部・吹奏楽部をはじめとして高校生と一緒に活動する部活動や、授業に高校所属の教員がくるクラスも多いです。まさに中高一貫、学園ならでは。
中学校オープンスクールで、高校ラグビー部のお兄さん達が一緒にプレーしたのは前回のオープンスクール。とても楽しそうでした。
中高一貫の学園において、このような時間を通して将来について考えられる機会があることは、私達にとって将来を見据えられる大変いい機会でした。
※写真は講話の様子。(中学担当)
10月8日
校長 武川 眞一郎
おはようございます。毎年、この時期はノーベル賞のことで興味をかき立てられます。
生理学医学賞を皮切りに物理学賞、化学賞などの授賞者が発表されています。昨日は化学賞の発表がありましたが。3年連続の日本人の自然科学賞の受賞はありませんでした。日本人が受賞できなかったということで私達が落胆する必要もないのでしょうが、ちょっと寂しい気持ちになりました。
私がノーベル賞について興味を持った日本人受賞者は、2002年化学賞を受賞した田中耕一さんです。受賞後のインタビューを淡々とした語り口で応じていましたが、その肩に力の入っていない飄々とした態度は非常に強い印象を受けました。インタビューの内容たるや研究のご苦労よりも、小学校の担任の先生への賛辞を繰り返し述べられていたことが印象に残りました。
「自分がこのようにあるのは小学校で教わった担任の先生が理科に「興味の目」を向けるように指導してくれたおかげです。」と。
その時担任の先生が「ポンポン船」をタライに浮かべ一緒に遊んでくれたことなどの話をされました。ご記憶の方は少ないと思いますが、50年前はブリキのおもちゃが全盛の時です。ブリキの船の中に小さいローソクがあり、そのローソクに火をつけて水に浮かべると水面を走り回るのです。インタビューを聞きながら、同じおもちゃで遊んだにも関わらず、彼我の差に愕然としたことを覚えています。
小学校・中学校・高等学校・大学と各段階がありますが、大事なのは年代の成長に合わせた課題・目標を持たせることなのだと実感した次第です。ノーベル賞の時期になるとこのような事を思い出してしまいます。
ノーベル賞創設について、ノーベル氏はダイナマイトを発明したことで知られています。ダイナマイトはトンネル工事や鉱山の採掘などで作業効率を飛躍的に高めました。しかし一方で、ダイナマイトは戦争などに使用され、悲惨な結果を作り出すものにも使われました。ノーベルはこのことに大変ショックをうけ、その遺言にもとづいてダイナマイトの特許権を含むノーベルの遺産でこの賞が創設されました。ノーベルの心の中には戦争という悲惨な出来事を転換させる方法として、人類の発展に寄与する発明に役立ててほしいと思いがあったのではと思います。それが今は誰もが憧れる賞になっているのです。人の世の中は人の心でどうにでも変わりうるものだという実例を示しているのではと思います。
明日から始まる、経済・文学などに注目しましょう。
【日本赤十字社】「ウイルスの次にやってくるもの」
https://www.youtube.com/watch?v=rbNuikVDrN4 をご覧ください。
社会も頑張っています。皆さんもご協力をお願いします。「私達は絶対、この困難を乗り越えられる」ことができると信じましょう。
次の「3つの密」を実践してください。
(1)人の集まるところへの外出はしないでください。(密集)
(2)閉ざされた空間では換気を十分に行いましょう。(密閉)
(3)人との接触を避け、一定の距離を保って話しましょう(密接)
※家族以外との会食は避けましょう。
(30秒手洗い)
指と指の間、爪先、手首を丁寧に石鹸で洗ってください。手をハンカチ等で拭いたあとアルコール消毒液を使用しましょう。
※登校後ただちに手洗い
※食事の前後に手洗い
※トイレの後に手洗い
※掃除の後に手洗い
※帰宅後手洗い