手to手


吐く息は白。通学路に停まっている車という車の窓は真白です。

明日は終業式。高校3年生は課外授業が続きますが、クリスマスを目前に街は年末の彩り一色です。目につくイルミネーションは緑色と赤色。角の生えた茶色の愛らしいイラストも店頭では見られます。

「色黒2色よりもカラーの方が情報が整理されて見やすいのです。」とは、教職について3年目くらいにカラーPCが登場した頃に受講した研修会での講師先生のお言葉。PC上に当時はまだまだ画面上の10分の1程度の大きさでしたが、スペースシャトルが宇宙へ発射するカラーの動画が映し出されると「おぉー!」と、受講生のいい大人が驚嘆の声を上げました。

彩りがあり、メッセージがあると大きなものが伝わります。

手to手

壁一面に貼られた巨大なポスターが、校舎2階の廊下に出現しました。大きさは、縦が1.7 M 、横が2.6 Mです。

これは先日お伝えしました、如己委員会の「みんな仲良しプロジェクト 手to手をつなごう!~全校生徒で1枚の絵を描こう~」の完成形です。

生徒の皆さんばかりでなく、中学校職員も絵を描きました。中学校の全員が描いた絵が一つに繋がっています。

そしてそれを繋げたら巨大なものに。

これほど大きな印刷物を作る機械は、学校にはありません。4枚に分けて印刷したものを、生徒達が帰った放課後、中学校職員で頑張って一つにしていきました。

慎重に、大切に。

そして完成、その出来映え。

至近距離から見なくては、貼り合わせたものだとは分からないくらいのものになりました。

「これを見たら明日登校する生徒の皆さん達はどんな顔をするだろうか。」と、作業を終えたその日、教職員全員楽しみに帰った翌朝…

廊下には生徒の皆さん達であふれかえっていました。

「私のあったよ。」

「これ、○○先生みたいだよ。」

「うまいなこの絵、だれが描いたのかなぁ。」

ポスターの前の人だかりはいつまで経ってもなくなりませんでした。

 

一つ一つの絵を繋いでいった如己委員の皆さんも、1枚に貼り合わせた職員も、大満足の巨大ポスターを、三者面談期間中のため、保護者の皆様も足を止めて見てくださっていました。

中学校舎にお越しの際には、是非ご覧ください。

 

※写真は中学校舎(中学担当)