省みる


 今日も風の冷たい朝です。ただ、この寒風によって頭がすっきりと冴え渡っていきます。

 剣道場からは朝練をする生徒の気合いの入った声が聞こえてきます。

 さて、先週の末、中学校は剣道競技とテニス競技において新人戦が行われました。
対戦いただいた各学校の皆様、そして大会関係者の皆様ありがとうございました。 また保護者の皆様、OBの皆様におかれましては、いつもあたたかいご声援ありがとうございます。

 剣道。

 団体戦。全員が同じ方向を向いています。一戦一戦は個人の競技です。ただ、全員の意識は一つ。

 「優勝」

 その目標に向けて最後の一分一秒まで戦い抜きました。

 結果は団体戦3位。優勝こそ逃しましたが2月23日(土曜)24日(日曜)に行わる白龍旗(九州大会)への出場が決まりました。

 ただし、目標は「優勝」

 選手たちの中に現状に満足しているものはいませんでした。次の目標へ向け、練習に励んでいます。

 テニス。
 団体戦、個人戦。こちらもまた思いは一つ。

 勝利に向けて選手は一球一球に全力で臨みます。
 応援する生徒たちも全力で声を上げて応援をしました。

 結果は団体戦は3位。個人戦は初戦、もしくは2回戦敗退となりました。
望むような結果は得られませんでしたが、全力を出し尽くした彼らの意識は前を向いています。

 何が足りないのか。

 考え、目標を立てます。彼らもまた次の目標に向けて、練習に励んでいます。

 「省」という漢字があります。「省みる」つまり、「自分のしたことを、もう一度考えてみる」という意味で使われる漢字です。
 上にある「少」という字ですが、実はもともとは「生」という字だったという説があります(『漢語林』大修館書店より)
 「生」は「清」という字に通じます。そのため、この漢字もともとの意味は下の「目」と併せて「澄み切った目でよく観察すること」です。

 本来の意味で「省みる」「反省」するためには「澄み切った目」が必要となります。
それは全力を出し切って物事に取り組まなかったものには決して手に入れることができないものです。

 全力を出し切らなければ「悔い」が残ります。その「悔い」は目を濁らせるからです。

 新人戦を戦い抜いた選手たちは「澄んだ目」で自分自身を見つめます。その目で見つけた何かはきっと次の一歩への大きな力となるでしょう。

さあ、充実した一日となるよう今日もともに取り組んできましょう!

 担当Y

 ※ 写真は新人戦の様子