春を待つ


海星中学校一般入学試験Ⅱ

来年度入学に向けての最後の入試の出願受付中です。

 

春を待つ

冬の桜の木は、花も葉もなく、まるで枯れてしまったかのように静かに立っています。


でも、枝の先がわずかに膨らんでいます。
近寄って見てみると、それはつぼみでした。


あと、二月もすれば次々と花を咲かせ始め、あっという間に満開の姿を見せてくれます。
でも、そのためにはずっと前からつぼみを育てていなければ間に合わないのでしょう。
誰も気づかないくらいに、静かに少しずつ育っていくつぼみ。

 

部活動に打ち込む生徒の皆さん。


模擬試験を受ける生徒の皆さん。


静かに少しずつ力をためています。
多分、自分たちでも分からないくらいに。
だから、辛くなる時があるかもしれません。今日と同じ努力を明日も続けることの苦しさ。


でも寒い季節が桜のつぼみを育てるように、黙々と歩く毎日が静かに少しずつ力を蓄えてくれます。

そして蓄えていた力が解き放たれる時、どんな花が咲くのでしょう。

春を告げるさくらのような。

 

真夏に笑うひまわりのような。

冷たい風に佇む水仙のような。

誰が見ていなくても咲き誇るかたばみのような。

 

「あなたがあなたの花を咲かせますように。」
その祈りをかなえるため、私たちも生徒の皆さんと共に、一歩ずつ歩いていきます。