倉の内の財(ざい)は朽つることあり、されど...


海星中学校第2回オープンスクール申込受付中

 

第2回オープンスクールは7月24日(水)部活動体験です。

本校部活動生と直接ふれ合いながら、更に深く本校について知っていただければと思っています。

詳細はこちらからどうぞ。

 

倉の内の財(ざい)は朽つることあり、されど...

 

中総体をはじめとする様々な部活動の公式戦が終わり、ある部は次学年への引継ぎを行い、また別の部ではさらに上位の大会に向けて備える時期になりました。

 

 

ところが、それ以上に生徒たちが気になっているのが、今週火曜日で第2回考査まであと1週間になってしまったことです。

1学期は、日程上タイトなスケジュールで進んでいくため、強い焦りを抱えて日々の学習に取り組んでいる者もいるように思われます。

我々教職員にもそれぞれ学生時代があります。

試験前は、点数になる知識とそうではない知識を機械的に分類して、とにかく必要な知識だけを頭に詰め込んで、ひどい点数にはならないようにしようと躍起になっていました。

 

 

 そんな時に思い出すのが、「倉の内の財(ざい)は朽つることあり、されど身の内の財は朽つることなし。」という『実語教(じつごきょう)』の言葉です。

これは、「倉庫の中に貯えた財宝は長い年月の中で朽ち果ててしまうことがあるが、身についた財産、つまり知識や技能は年月を経ても朽ちることはない。」という意味になります。

『実語教』は、一説には弘法大師(空海)の作ともいわれる平安時代の教訓書で、江戸時代は寺子屋で教科書として使われていました。

今は、ただ点数のためにやみくもに蓄積した知識であっても、それがやがて別分野の知識と結びつき、自分の人生に大きく関わるものとして現れるかもしれません。

特に気にもかけずに知っていただけのことが、共通の話題として誰かとの会話を盛り上げてくれるかもしれません。

そうした意味では、無駄な知識というものは存在しないのです。

 

精一杯のがんばりからあまり時を経ずに、試験勉強という落ち着かない日々です。

しかし、いつか生徒の皆さんが「あの時のあれってそういうことだったんだ!」と言ってくれるようになればと思いつつ、暗記問題対応型の考査対策プリントを制作しているところです。