トランプ氏が勝つとどうなる?


中学校での社会の授業は、地理・歴史・公民です。

1,2年生で地理と歴史を並行して学習し、公民を中学3年生で学習するカリキュラムを「π(パイ)型」といいます。

地理と歴史を並行して学習するので、縦二本線、3年での公民を横一本と考え、その形がπに似ているのでそう呼びます。

一方、地理・歴史・公民をそれぞれ1年ずつ学習するカリキュラムを「ザブトン型」といいます。

地理・歴史・公民をそれぞれ横一本線と考え、そう呼びます。

多くの公立中学校では、「π(パイ)型」を採用しているようですが、海星中学校では「ザブトン型」を採用しています。

 

現在、中学3年生は、参政権を学んでいます。

正直なところ、地理や歴史に比べると公民を退屈な授業と捉えている生徒が多いように感じます。

これから経済の分野も学んでいきます。

11月5日にアメリカ大統領選挙が行われました。

こんなに参政権や経済のことに興味を持ってもらえるチャンスはそうそうありません。

そこで選挙前に、3年生の各クラスに「アメリカ大統領選挙で勝つのは?」というアンケートをとってみました。

その結果は、次の通りです。

そして、更に問いかけました。

「トランプ氏が勝つとアメリカの株価はどうなる?」「ハリス氏が勝つとアメリカの株価はどうなる?」です。

「上がる」「下がる」「何も変わらない」「少しだけ上がる」「上がった後に下がる」などの回答がありました。

 

正解しなくても良いんです。少しでも興味を持ってもらえたら・・・、その一心です。

日本では長い間、家庭や学校でお金の話をすることがタブー視されてきました。

お金のことを口にするのは、はしたないといった国民性が背景にあるかと思います。

しかし、生きていくのに避けては通れない大切なことを教えてこなかったということは事実なのです。

私自身、大人になって初めて、お金のこと(税金や社会保障、貯蓄や保険、投資など)をほとんど知らずに生きてきたと思い知りました。

社会科を担当する者として恥ずかしいほどの知識しかありません。

逆に、海外では幼いころからお金や投資についての教育をしていると聞いています。

日本では、やっと2022年から高校の家庭科で投資や資産形成の基本が新たに導入されました。

金融リテラシー向上に向けた動きも始まり、今後も社会全体での金融教育の推進が課題となりそうです。

 

そんな現状を打破するきっかけの一つになってくれれば幸いです。

 

ちなみに、私自身のアンケートの回答は、「トランプ氏の圧勝」でした。

そして、「トランプ氏が勝つとアメリカの株価は年末まで上がり、就任後(2025.1)から下がる」がもう1つの回答です。

社会科の教員としての威厳が保てれば良いのですが・・・。

 

トランプ氏の大統領就任により、経済がどのように動いていくのか、社会科を通して生徒たちと一緒に注目していきます!