落葉に思うこと


海星中学校入学試験出願受付中

 

令和7年度海星中学校一般入学試験 Ⅱ のインターネット出願の受付が始まっています。

インターネット入力後の出願書類提出となりますので、お間違えの無いようお願いいたします。

 

【インターネット入力期間】 

  2025年1月1日(水)~2025年1月24日(金)

 

【出願書類の提出】

   2025年1月20日(月)~2025年1月29日(水)

 

【試験日】

 2025年2月1日(土)

 

出願についての詳細はこちらからどうぞ

インターネット出願サイトはこちらからどう

 

落葉に思うこと

 

外掃除が楽になってきました。木の葉の落葉がほぼ終了したからです。

 

12月までは大量の落ち葉に大変な作業を強いられました。しかし、今月は掃除するものがないほど落ち葉がありません。

 

木の葉が散るのは、植物が自然のサイクルの中で生き延びるために選んだ知恵の結晶です。

葉は光合成によってエネルギーを生み出す重要な役割を担っていますが、その一方で、多くの水分を必要とし、環境が厳しくなる冬や乾季には木にとって負担となります。

そこで木は古い葉を落とし、エネルギーを節約しながら、次の春に新しい葉を芽吹かせる準備をするのです。

さらに、散った葉は土壌に還り、分解されて木自身や周囲の植物を育む栄養となります。

この営みは、一見すると終わりのように見えて、実は次の始まりへの大切なプロセスなのです。

 

 

この自然のサイクルは、人間の人生にも通じるところがあります。

私たちも時に、過去の出来事や執着、慣れ親しんだ環境を手放さなければならない瞬間に直面します。

それは仕事での失敗や人間関係の変化、あるいは長年続けてきた習慣を見直すことかもしれません。

これらを手放すことは容易ではなく、時に痛みや寂しさを伴います。

しかし、その「手放し」の中にこそ、新しい成長のための土壌が生まれるのです。

 

木の葉が散ることで地面に落ち、やがて土に溶け込んで他の命を育む栄養となるように、私たちの過去の経験や失敗もまた、次の挑戦や未来への糧となります。

たとえ苦しい出来事があったとしても、それを内に抱え続けるのではなく、自分自身の中で消化し、学びとして昇華することで、新たな可能性が広がります。

 

木の葉が風に舞い散る姿には、一瞬の美しさが宿っています。

それは、過去を手放しながらもその価値を否定しない、自然が見せる慈しみの形です。

私たちもまた、過去を大切に思いつつ、それにとらわれず、新しい一歩を踏み出す勇気を持つべきではないでしょうか。

散りゆく葉が新たな命を育むように、私たちの人生もまた、手放しと再生の繰り返しによって、より豊かで意味深いものへと変わっていくのです。

 

桜のつぼみが少し大きくなってきました。春が待ち遠しい今日この頃です。