次は30キロ超のマグロを釣りたい


海星中学校入学試験出願受付中

 

令和7年度海星中学校一般入学試験 Ⅱ のインターネット出願の受付が始まっています。

インターネット入力後の出願書類提出となりますので、お間違えの無いようお願いいたします。

 

【インターネット入力期間】 

  2025年1月1日(水)~2025年1月24日(金)

 

【出願書類の提出】

   2025年1月20日(月)~2025年1月29日(水)

 

【試験日】

 2025年2月1日(土)

 

出願についての詳細はこちらからどうぞ

インターネット出願サイトはこちらからどう

 

次は30キロのマグロを釣りたい!

 

3学期が始まって数日経ったある日の放課後、中学職員室に「卒業生の釣りバカ、いや、釣り大バカが来ていますよ。」と高校から、笑い声交じりの電話がありました。一瞬、誰かなと思いましたが、すぐに一人の人物を思い出しました。行ってみると、予想した通りの卒業生が他の先生と談笑しています。

彼は、現在、山口県下関市にある水産大学校に通っています。水産大学校と聞いて、漁業・魚釣りというイメージを持つ人も多いと思いますが、学科として、水産流通経営学科・海洋生産管理学科・海洋機械工学科・食品科学科・生物生産学科の5つがあり、食品や流通などを勉強することもできます。

 大学校入学後は学業優先で頑張っているそうですが、釣り好きにも拍車がかかっているようです。

「土日だけでは足りないから、平日でも大学の講義が始まる前に釣りに行ったりしてます。毎日が楽しいです。釣り仲間ができて、先日は20人くらい集まってある島に渡って、半分に分かれて島を半周しながら釣りをしたんです。合流した後は、釣った魚をみんなで食べて、食べきれなかった分は老人ホームに寄付しました。」と、久しぶりに会って、山口でのことをたくさん話してくれました。彼の活き活きとしている姿を見ていると、私も嬉しくなります。

 他にも、「北海道や鹿児島なんかにも出かけて釣りをしてます。この前クエを釣ったから、次は30キロを超えるマグロを釣るのが目標ですね。魚釣りだけじゃなく、キャンプにも出かけるんですよ。シカをさばくこともできるようになっちゃいました。北海道ではヒグマの解体を見てきましたし、罠を仕掛ける資格を取りたくなりました。他にも、潜水ができるように練習してるんです。」とも話してくれました。

大学校では、船を操縦する資格を取ることも可能で、「船の資格を取ったら世界中どこでも行けるようになりますよね。もうどこででも生きていけるって感じです。」とのことでした。

大物に負けないように体力トレーニングを始めて、バレーボール部にも所属しているそうです。

 

 彼が高校生の頃を振り返ってみると、確かに面談では保護者の方が「釣りばっかりで、全く勉強しないんですよ」と仰っていました。しかし、定期考査で不合格点をとったことは無く、欠席も少なく、クラス内では誰とでも分け隔てなく過ごしていました。人の嫌がることはせず、困っている人がいたら声をかけたり、清掃活動も率先して取り組んでいました。最も印象に残っているのは、学園祭での模擬店で、企画から運営まで中心的な役割を担って「射的屋」を出店し、成功させたことです。

 

 大学校受験は推薦入試だったのですが、面接の際に、話す内容も良かったのでしょうが、彼のにじみ出る人柄も合格の大きな要因だったのではないかと思っています。

 なぜ高校や大学に進学するのか、中学生のみなさん、よく考える必要があると思います。

いろんな理由があるのでしょうが、中には進学しても辞めてしまう人がいるのも事実です。

 進路先を決めるのは、親でも先生でもなく、自分です。楽しいことばかりではなく、苦しいこと、辛いこともあるでしょう。でも自分で決めた道ならば、しっかりと歩んでいけるはずです。

 卒業後、近況を報告に来てくれることを楽しみにしています。