後期課外授業開始
早朝学校を目指して歩くと、音色は鈴虫にすっかり変わっています。
立秋末候。『蒙霧升降す(のうむしょうこうす）』。深い霧が立ちこめる頃、春は霞、秋は霧ぶける空模様。八月の夜空に輝く星さそり座のアンタレス。アンタレスが赤く輝くほど、その年は豊作になると言われています。
実りの秋に向けて、夏後半戦の追い込みが今日から再開します。
前期課外授業終了から昨日まで、各クラブ活動は、公式戦・遠征・練習試合・練習に汗を流しました。対戦いただいた各競技・各チームの皆様ありがとうございました。また保護者の皆様・OB・OGの皆様におかれましては、いつもあたたかいご声援ありがとうございます。
本日から後期課外授業が開始(ー25日・金曜)、第2学期始業式は8月29日(火曜)です。市内中学校でも高校説明会が本格化。近々では28日に実施され、担当職員が海星高校を説明に伺います。にわかに動く感じがある8月末が始まりました。
長崎県 高校生・大学生環境会議
前期課外授業と今日から始まる後期課外授業の間、高校３年生の学習合宿をはじめ各クラブ活動は、その時間を有意義に過ごしました。
その一つ、生物部。今日は、彼らは参加した『長崎県高校生・大学生環境会議』の様子です。
この会議は高校生と大学生が連携して環境活動や自然環境やエコについて考え討論する取り組みです。年に一度の総会に生物部は今夏も参加させていただきました。関係者の皆様、大変貴重な機会をありがとうございました。
会議には長崎工業高校(事務局)、国見高校、小浜高校、島原高校、島原翔南高校、長崎大学(事務局)、長崎県立大学、日本大学、マヒドン大学が参加しました。
マヒドン大学はタイ王国の大学です。タイ王国では、タイの東大と言われるチュラロンコン大学が有名ですが、マヒドン大学はそのチュラロンコン大学と並ぶ同国超難関大学です。
生物部に在籍する海星中学１年生部員は、この素晴らしい参加者が集う貴重な会議に意欲満々でした。
ちなみに同会議への中学生の環境会議への参加は初めてのことです。学校関係以外にも参加している長崎県環境部環境政策課、長崎市環境部環境政策課、長崎新聞社が参加され、みのりある会議でした。
進行は、すべて高校生と大学生が行います。
アイスブレイク
参加者は各グループで、まずはアイスブレイクとしての新聞紙エコバッグづくり。「アイスブレイク」とは、初対面の人がコミュニケーションをとりやすいように簡単な自己紹介を共通の作業やゲームを通じて行うことです。
私たちには、６月の環境月間・街頭キャンペーンの際に観光通りにて新聞紙エコバッグ製作指導・無料配布活動を行った経験があります。その経験を生かし中学１年生部員を筆頭に、高校１年生部員も大学生と一緒に協力して教え合い交流しました。
コミュニケーションが深まった頃、国見高校『環境づくり』事務局生徒皆さんが、ユネスコ憲章について発表を始めました。
さて『ESD』という言葉を、ご存じでしょうか。これは「将来にわたって、持続可能な社会を構築する担い手を育む教育」のことを言います。
現代社会の様々な課題を自らの問題として捉え、身近なことから取り組むことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出し、それによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。
私たちは、この『ESD』に基づき世界に課せられた課題・様々な環境問題について全員で年齢や国を超えて議論しました。
生物部に在籍する中学１年生は、皆が驚く積極性を発揮しました。他校の高校生・大学生に物怖じせず、グループで出た意見を各項目毎に分ける作業を率先して行いました。
下の写真は、その中学１年生が『水質汚染』についてまとめたものです。
グループを代表して他校高校生と一緒に発表にも挑戦。
発表後、彼はあたたかい大きな拍手をいただき、ひときわ輝きました。
「社会に問われているさまざまな課題へのアプローチも私たちが普段活動している研究と同じですよね、先生。」
年に一度開催されるこの会議を終えた後、生物部の面々が大変満足げな顔で生物部顧問 美明先生に言いました。
「自分たちが生物室や県内各地に出かけ行っている採集や調査、飼育や活動が形になって見えて部員たちも大きな達成感をいただいたようです。」とは、同顧問 山本美先生・美明先生談。
一人一人が手を取り合い大きな輪ができたことを実感する実りある会議となりました。
今日からは2学期に向けて、そして中学高校3年生は、本格化する受験準備に向けて臨場感が増していく時間になります。
赤く輝き、つかもう豊作の秋。
※写真は環境会議の様子。
平成29年度国民体育大会 第37回九州ブロック大会・女子サッカー競技
◇８月１１日（金曜） １回戦 長崎県 １－３ 鹿児島県
