熊穴に蟄る(くまあなにこもる)
七十二候、今時分は冬の寒さも一層厳しくなり、また翌年の準備を始める頃です。今日12月13日は正月事始めの日。
最初はすす払いから。江戸時代、ちょうど今日から江戸城だけでなく庶民も、江戸中が大掃除を開始しました。松飾り用の松枝をとりに山へ行く(松迎え)のも今日。年男が恵方(縁起のいい方角)にある山に向かいました。
昔は過ごす日々の中で次の節気を感じ年末年始を迎えていましたが、現代社会でそれを感じることができる1つに『音楽』があります。普段買い物するお店に足を踏み入れると同時に聞こえてくる時節の音楽。今だとクリスマスソング。
遠くの音まで聞こえてくる。澄んだ今朝の気温は4℃。久しぶりに通学途中にある駐車場の車窓が凍っていました。
平成30年度 アンサンブルコンテスト 会場 諫早文化会館
中学の部
12月15日(土) 43番 出演 15時50分~予定
高等学校の部
12月16日(日) 34番 出演 15時29分~予定
放課後に聞こえてくる音。体育館から、グラウンドから。
昨日上グラウンドでは女子サッカー部が練習。元気のいい声が聞こえています。まさに放課後。
その向こう。エトワール館からも綺麗な音色が聞こえてきます。
音に誘われ中にはいると、ここには吹奏楽部・部室練習場があります。
明後日土曜日は中学が、日曜日には高校が出場するアンサンブルコンテスト。いよいよその日が間近に迫っています。
『練習は厳しく 本番は楽しく』がモットーの吹奏楽部。
昨日も互いに声を掛け合い、音に向き合う姿が部室内ではみられました。
各クラブ活動を長年見学させていただくと、少し不思議な感覚に陥ります。
訪れさせていただく練習場所は各クラブ変わりないのですが、長年見学させていただくと、当たり前ですがそこで練習している部員皆さんは同じではありません。卒業すれば新入生、新たなファミリーが加わり、新しい皆さんが活動しています。
吹奏楽部奥の小部屋。
ドアを開けると、同じフレーズを繰り返し練習しているグループがいました。
ふと6年前の光景が蘇りました。
同じくアンサンブルコンテストを直前に日糧いた頃、この部屋で練習していた6年前の部員皆さんの姿。
部は異なるものの、昨日は卒業生が来校し「仕事が今日は休みで、久しぶりに母校に来ました。新中央館、とても綺麗ですね。ビックリしました。私は元気にしています。」と、久しぶりの会話に喜びを覚えたせいでしょうか、年ごとの吹奏楽部皆さんの姿を思い出さずにいられませんでした。
写真の部員皆さんは、高校生だった部員は現在23歳、中学生だった部員は20歳の大学生になっています。
集中して集中して、それぞれが自らが奏でる音と向き合っていました。
練習成果を発揮する演奏時間は、決して長くはありません。
しかし、コンテストに出場する各校各部員はその100倍以上の練習時間を積んでそれぞれがコンテストに挑みます。興味をお持ちの方、お時間がある方、毎年この時期に開催される中高生の音の世界に、どうぞ足をお運びいただきご鑑賞下さい。
※写真は、吹奏楽部。