竹笋生ず(たけのこしょうず)
立夏末候。節気・小満前の今週は竹の子が、ひょっこりと出てくる頃です。日本原産の真竹は今月来月に旬を迎えます。
ところで竹の子の美味しさ(『筍』と書いた方が食欲がわくかな)は言うまでもありませんが、幼い頃は「竹の子は食べられて、なぜ竹は食べられないのだろう?」と疑問でした。
竹に成長してしまうと、竹の子の頃にあった糖質やデンプン質がなくなってしまうからだと教えていただ言ったのは学校の理科の先生から。「なるほど!」と素直に膝を叩いたわけではありませんでしたが、学びに好奇心を刺激された大昔の記憶。竹の子を食べるたびに昔々を思い出します。
朝の風景
分散登校が続いています。
期間中校長は「社会も頑張っています。君たちもご協力をお願いします。「私達は絶対、この困難を乗り越えられる」ことができると信じましょう。」と日々記しています。
昨日は大変気持ちよく晴れた朝、中学2年生・3年生・高校2年生・3年生の皆さんが元気に登校してきました。
さて下記写真は戦後1945年頃と推定されるもの。木造だった修道院が黒く塗られているのが見てうかがえます。
状況は違えど、当時の海星記録を読み返すと衛生面・物資面、あらゆるものが満たされている状態では到底ありませんでした。そんな中でも先人たちは希望を持ち、粘り強く日々を過ごしていらっしゃいました。厳しい戦後にもかかわらず、学生服を着た先輩には気のせいかうっすら笑顔にすら見えます。
ところで朝の登校風景・挨拶運動に参加していると、時代を超越できる東山手の風景に出会います。
下記のこの階段は、体育館と活水女子大学の間を通る道。
下っていくとその先にはオランダ坂があります。大正時代は写真左・海星体育館金網付近には「寄宿舎の門」がありました。両側はともに煉瓦造り。かつては『こんにゃく煉瓦』とも言われた美しい煉瓦に囲まれてていました。
現在も稲佐山と長崎港が一望できる大変風情があり異国情緒を感じる細道階段です。
今は活水側だけに残る煉瓦の壁。画像質は良くありませんが、下記は大正時代の同じ道。雨が降っています。
赤色矢印は、海星寄宿舎の門です。本校体育館は昭和42(1967)年完成なので、この写真左には写っていません。
元々この道は明治時代からありましたが紆余曲折があり、時代を経て上の写真のように「一般市道」となったのは昭和11(1936)年1月25日からです。道一つにも歴史あり。
時代は令和。
正門に立ち先生たちと一緒に挨拶運動。通学路、学園を目指し歩みを進める生徒皆さんも令和2年現在・総数3万人を優に超えている127年目の歴史。
「おはようございます。」の声が、今も爽やかに聞こえてくる道。
学園側面。色違いに積み重なっている煉瓦が学園の歴史を今日も物語っています。
※写真は、今朝の風景。
5月15日
校長 武川 眞一郎
おはようございます。今朝の気温は14度 くもりです。
今にも雨が降りそうな空模様の5月も半ば。やっと昨日「緊急事態宣言」が解除になりました。経済活動が動き出すこととなりますが、社会環境がコロナ発生前の状態に戻れるか心配しています。
どのようになるのかわからないことが不安ですが、人類は未曽有の社会システムの崩壊に対しても絶対克服できると信じ、実践していくしかないのだと思います。これから私達は知恵を出し合い、新しい社会システムの構築を図っていかなけれがならないと誓う次第です。
昨日、もう一つこのコロナの件で重要な発表がありました。長崎県高校総合体育大会の中止(駅伝競技は除く)です。
発表を聞いていて「この状況だとやむ得ないのか」と思うと同時に、高校3年生の気持ちを考えると「競技別でも良いので頑張らせたかった、頑張る姿を力一杯応援したかった。」と思い、言葉では簡単に表現できないほど残念でならない気持ちになりました。主催者の方も断腸の思いで決定されたことです。本学園では、現高校3年生は今年2月実施予定だった修学旅行がコロナ感染症のため中止になりました。4月予定の体育祭も9月に延期になっています。感染症のためとはいえ申し訳ない気持ちで一杯です。
学園では、「3つの密」を避けるため間隔を設けて席を配置し、生徒数に対して間隔が取れない場合などは教室を変更して対応してまいります。また、授業の間の休み時間はこれまでの10分間から15分間に延長し、手洗いや机の盤面の滅菌などの作業をしていこうと考えています。完全終息がいつになるのかわからない状態での授業再開であることをご理解いただいきたいと思っています
社会も頑張っています。君たちもご協力をお願いします。「私達は絶対、この困難を乗り越えられる」ことができると信じましょう。
次の「3つの密」を実践してください。
(1)人の集まるところへの外出はしないでください。(密集)
(2)閉ざされた空間では換気を十分に行いましょう。(密閉)
(3)人との接触を避け、一定の距離を保って話しましょう(密接)
(30秒手洗い)
指と指の間、爪先、手首を丁寧に石鹸で洗ってください。手をハンカチ等で拭いたあとアルコール消毒液を使用しましょう。