もうひとつの「初めて」


明後日、日曜からは処暑。ということで今日明日は立秋末候『蒙霧升降るす(のうむしょうこうす)』深い霧が立ちこめる頃です。

春は霞たち秋は霧ぶける空模様といいますが、今日の朝早くは霞がかかり、学園校舎からは長崎の景観が見えにくいほど霞がかかっていました。その霞の向こう側に見える稲佐山を思い浮かべながら歩く通学路。湿度を感じる朝ながらも、なかなか趣を感じる朝。

もうひとつの「初めて」

明日高校陸上部は、トランスコスモススタジアム諫早で開催される第1回記録会に参加いたします。多くの部活動が新たなルールの中で多くの事にチャレンジする日々が続いています。

思い起こせば今年の春、高校女子剣道部は開催中止にはなりましたが全国大会初出場を決めました。彼女たちの礎になったのが中高通じて切磋琢磨している仲間達。本日は中学女子剣道部を紹介させていただきます。

中学女子剣道部は、今年創部7年目を迎えています。初めて中総体の団体戦に出場した7年前。

剣道・団体戦は5人で1チーム。当時部員は5人に満たず、加えて創部当初部員は中学1年生だけでした。初出場した公式戦の結果は、大健闘しましたが予選敗退。

当時を顧問古瀨先生は、

「初めて入ってきた中学女子部員は、本当に練習によく取り組む頑張り屋で練習熱心でした。同時に泣き虫で、練習でも試合でも、泣いていました。中学3年になり、最後の中総体を迎える頃には、後輩もでき、団体3位になるほどの力をつけてくれました。涙の分だけ大きく大きく成長してくれました。」と胸を張って教えてくれました。

 

その後先輩たちの意志を受け継いだ後輩たちは、中総体・個人戦で「優勝」「準優勝」の結果を残すほど成長していきました。女子剣道部は、少数ながらも確実に実力をつけていきました。

個人戦で初めて結果を残すことができはじめた女子剣道部。今年の中総体で、「もうひとつの初めて」が加わりました。

団体戦を初めて5人で戦うことができたのです。

結果は以前既にお知らせさせていただいたように、団体・個人ともに中総体3位という素晴らしい結果を残すことができました。

今年入部した中学1年生は、初代部員皆さんとは面識はありません。しかし、7年前の彼女たちが一つ一つ積み重ねた頑張りと涙が伝統となり、時を経てもなお現在の部に繋がっています。

今の部員皆さんの頑張りもまた、未来の部に繋がるはずです。

中学高校、6年間で深まっていく仲間の絆。これからも女子剣道部にご注目ください。

※写真は女子剣道部。(中学担当)