十人町活性化事業


日の出時刻が遅くなっていく立冬前。

今朝は16℃とそれほど寒くない朝でしたが、午前6時前の通学路は夜明け前で真っ暗です。本校のスクールバス3台は毎朝午前5時43分頃学園を出発し生徒の皆さんを迎えに行きますが、毎朝その時間帯の東山手はひっそりとして人の気配もありません。

人口減少に加えて、地域の高齢化も要因の一つに挙げられるのかもしれません。

ふと思います。明治時代、文明開化。近代日本の窓口となった長崎、そしてまさに旧英国領事館が建っていたこの海星学園内。当時のこの時間帯の活気はどうだったのだろう。

十人町活性化事業

2学期に入り、放課後進路指導室を中心に生徒皆さんが議論している姿が目につきます。受験を控えた高校三年生の皆さんはもちろんですが、高校2年生、1年生皆さんの姿も。

時にはその集団が多目的教室に移動し、山口進路指導部長を中心に熱い議論を交わしています。

「学校の目標は、地域の方々と交流し、地域に貢献出来る学校、地域から支えられる学校づくりをすることです。」

その熱い議論をしている集団が教えてくれたのは、長崎市役所とタッグ組んで現在取り組んでいる『十人町活性化事業』。私達海星学園が毎朝毎夕通学路として交流をさせていただいている十人町。

「一人ひとりの目標は、学外での実践的な学びを経験することで、視野を広げて経験を積み、新たな自分を発見して次の学府(大学)への学びの意欲を高める狙いもあります。」

長崎県の総人口は。1960(昭和35)年の176万人をピークに、2010(平成22)年には143万人と減少。この人口減のペースは全国都道府県比で約50年もはやいペースで進んでいるとも言われています。

2014(平成26)年の長崎県人口は136万人、2020(令和2)年7月では131万人で、毎年平均1万にペースで減少しています。また非常に残念なことに昨年2019(令和元)年、人口減少数ワースト全国1位は、長崎市の『5,394人』というデータもあります。

「日本の文明開化は、この長崎が窓口となってはじまりました。地方都市が問題として抱えている『人口減少・地域活性化』の解決事案を、今度はこの長崎・東山手から日本全国に発信していく私達の意気込みです。」とは、十人町活性化事業に参加している皆さんの気概です。

2020年度の今できる私達の取り組み。何ができるか、何が必要かの課題発見を中心に問題解決のための方法を探っています。それは観光の面から、行政の面から、福祉の面から、医療の面からと、拡販のアプローチ角度・方法は様々です。

グループごとに 過去のアンケート結果から「具体的な解決したい問題点」を決めましょう。これまでSDGsで取り組んだことを使っても良いでしょう。

十人町の住民アンケート結果より

総世帯数:474世帯 人口総数:701人(男;279女;422)  困っていることについてアンケート

  • アンケートの回答者のほとんどは50代以上の高齢化の町。
  • 一人で暮らしているお年寄りもいるため、孤独死問題が心配されている。
  • 住宅密集地のため災害が不安。年をとって災害対策ができない家増えている。空き家が多い
  • 車の横付け不可能。乗り合いタクシーがあって便利だが、便数が少ない
  • 階段が多い(ローソン横階段)。街灯が少ないから夜道が怖い。
  • 近くに交番がない。
  • 野菜などを買うとき近くにないので、遠くまで行かなくてはいけない。
  • 犬・猫のマナー向上のためには
  • ごみステーションが階段中腹や坂の中腹にあるので、重いときはとても大変。
  • 海星高校生徒の美化活動意識の向上に向けて、海星高校生徒の横列歩行

一緒に考えていきたいこと

①安心・安全な町つくりのために

②若者が住みたいと思う町にするために

③道路の拡張や、市民生活を改善するために行政にはたらきかける方法はあるのか

④孤独死を防ぎ、病気・ケガ・高齢の人たちを支える医療の実現には何が必要か。

 

十人町活性化事業、各班のチャレンジは続きます。

※写真は、十人町活性化事業取り組みの様子。

10月29日

校長 武川 眞一郎

おはようございます。

「天高く馬肥える秋」とは今の時期を言うのでしょうか。「秋」とネットで調べてみると、箱根の強羅や奈良公園の美しい紅葉の画像にであいました。

私は仁田峠から見る紅葉も、日本有数の絶景だと思っています。島原から曲がりくねった道を車で上ると気温が下がり、春はつつじ、秋は紅葉と素晴らしい景色が続きます。仁田峠からはロープウエイに乗り、妙見岳に行くと360゜の視界が開けてきます。遠方に有明海や天草、大村・長崎をみることができます。他では見ることができない景色ではないでしょうか。11月中旬までが見頃のようです。時間を調整して足を運んびたいものです。

【日本赤十字社】「ウイルスの次にやってくるもの」

https://www.youtube.com/watch?v=rbNuikVDrN4 をご覧ください。

社会も頑張っています。君たちもご協力をお願いします。「私達は絶対、この困難を乗り越えられる」ことができると信じましょう。

次の「3つの密」を実践してください。

(1)人の集まるところへの外出はしないでください。(密集)
(2)閉ざされた空間では換気を十分に行いましょう。(密閉)
(3)人との接触を避け、一定の距離を保って話しましょう(密接)

※家族以外との会食は避けましょう。

(30秒手洗い)
指と指の間、爪先、手首を丁寧に石鹸で洗ってください。手をハンカチ等で拭いたあとアルコール消毒液を使用しましょう。

※登校後ただちに手洗い
※食事の前後に手洗い
※トイレの後に手洗い
※掃除の後に手洗い
※帰宅後手洗い