週の初めの月曜日。食堂利用の生徒も多いですが、教室の外で食事をする生徒も多く見かけます。
梅雨の合間の晴れ間。すっかり夏服に衣替えした生徒たちの笑い声が、風の通り抜けるピロティに響いていました。ベンチを向かい合わせ、憩いのひとときを楽しむ姿は、この時期のじめじめした空気を吹き飛ばすような爽やかさを感じさせてくれます。
本日、6月18日は「持続可能な食文化の日」。国連が定めた国際デーの一つで、持続可能な農業への意識を高めるとともに、地域に根ざした食文化の継承を見つめ直す日です。
近ごろ話題となっている“令和の米騒動”では、米価格の高騰や流通の偏りが指摘され、「備蓄米の放出」が政策として講じられました。背景には、気候変動や農業従事者の減少といった構造的な課題があります。こうした問題に対して、「希望者全員が公平に手に入れられる仕組みづくり」や、「持続可能な農業への転換」といった視点が、ますます重要になっています。消費者一人ひとりが、食と社会の関係に目を向ける姿勢が問われているとも言えるでしょう。
さあ、今日の話題は「小論文ガイダンス」。
社会の出来事を自分ごととしてとらえ、伝える力へと昇華させる。その積み重ねが確かな表現力へとつながっていくためにも、日々のニュースを問題意識を持って見ることが大切です。
「納豆で納得する」──読み手を意識した小論文の第一歩
6月16日(月曜)①時間目、3年生(78回生)を対象とした小論文ガイダンスを体育館で実施しました。
講師の先生におかれましては、大変丁寧なご指導とガイダンス開催にご尽力いただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
総合型選抜や学校推薦型入試、さらには社会に出てからも求められる「伝える力」を高めることを目的としたこの時間。講師の先生による実践的な講義の前に、まずは78回生としての心構えについて、学年主任の福田先生からお話がありました。
「書かれた文章はその人のひととなりを映す鏡である」「読み手の存在を意識して書く」──このような姿勢が、小論文において最も大切であるということを改めて共有しました。
講師の先生からは、「書きながら考えるのはNG」「小論文は感情ではなく論理で語るもの」という基本姿勢に加え、「納豆が嫌いでも、成分の有用性を根拠に、健康への効果という事実を軸に論を展開する」ことで、不特定多数の読み手が納得できる文章になる、という分かりやすい例も紹介されました。
加えて、「設問テーマは複雑化しています。最低でも3回は読み直してください」など、実践的なアドバイスもあり、生徒たちは真剣にメモを取りながら耳を傾けていました。
自分の意見を、相手に伝わるかたちで表現する力。それは、単なる受験対策を超えて、人と関わりながら生きるうえで欠かせない力です。78回生たちの今後の表現に、期待が高まります。
※写真は、昼食風景の様子、小論文ガイダンス受講の3年生の様子