光を灯し、声を響かせて


今朝の気温は26℃。先週までは最低気温も30℃を超える暑さがありましたが、本日9日(水曜)は大雨の予報(線状降水帯情報)が出ていますね。足元に注意しながらの登下校になりそうです。

さて、9月8日付の新聞の題字の脇に「白露」の2文字を見つけました。連日の暑さの中で、秋の訪れを感じるにはほど遠い日々。それでも、暦が告げる季節の静かな気配にふれると、現実と時間のずれを意識せずにはいられません。

 

9月5日(金曜)、ブリックホールを会場として行われた「シャミナード神父列福25周年記念ミサ・講演会」(9・8付けHPで紹介)では、神様の祝福と恵みを願い、ともに祈る機会として大切な時間を過ごすことができました。

以下は、式典に参加した全校生徒(中高)の感想の一部です。

👨ミサと同じような雰囲気で講演会も行われると思っていましたが、明るい雰囲気でシャミナード神父のことや、生田さんのことを知ることができ楽しかったです。特に、生田さんの学生時代の話や、バブル期の話が興味深かったです。

👨私は生田さんの講演を聞いて、自分が無駄だと思えることでもどれだけ頑張れるかが大事なんだと思いました。やり続けることで神様が帳尻を合わせてくれるという考えにとても感銘を受けました。これからどんなことでも諦めずに続けていこうと思いました。

👩全員が真剣に記念ミサに取り組んでいて厳かな空気感だった。歌を歌うときも一人一人が声を出してブリックホールの中に声が響いていたので良かったと思いました。

👨クラスメイトや部活の仲間たちにで会えたのも奇跡だと感じ、海星に進学してよかったと感じました。受験期に入って成績に過剰になる時期ですがもし成績が悪くても、たかが何十年ある人生の一部にすぎないと考えて生田さんのようなマインドで受験期を乗り越えたいと思いました。

👩私は今回、列福25周年記念ミサに参加し、祈りの中で多くのことを感じました。厳かな雰囲気の中で、殉教者の方々が信仰を守り抜いた姿勢を思い起こし、その強い信念に深く心を打たれました。ミサでは、神父様や参列者が一体となって祈りを捧げ、時間を超えて信仰が受け継がれてきたことを実感しました。また、聖歌が響き渡る中で、単に過去を記念するだけでなく、私たち自身がその精神を引き継いでいく使命を与えられていると感じました。今回のミサを通じて、信仰の意味を改めて考え、これからの生き方を見つめ直す機会となりました。この大切な節目の記念ミサに参加できたことに、心から感謝しています。

 

今回の式典は、静けさの中に響く祈りと、荘厳な雰囲気に包まれたひとときでした。会場全体に漂う一体感が、日常の喧騒から一歩離れた特別な時間を生み出していました。その後に行われた講演会では、多くの方の心に残った言葉として「人生を楽しめ」というメッセージが繰り返し語られました。努力や挑戦の先にあるものは、ただ結果ではなく“生きることそのものを味わう姿勢”なのだと、改めて気づかされます。

生徒の感想にも、「背筋が伸びる思いがした」「祈りの静けさに心が洗われた」「人生を楽しむという言葉がこれからの指針になった」といった声が寄せられました。式典と講演を通じて、未来へ歩み出すための力と温もりを、多くの人が感じ取ったようです。

 

「白露」という静かな響き。まるで、草葉におりる露がひそやかに光を宿すように、暦の言葉が心の奥に小さな余韻を残しました。現実の気候とは裏腹に、暦が告げる季節は確かに移ろっていく…その気づきは、荘厳な儀式の舞台裏にも通じるものがありました。

 

光を灯し、声を響かせて ~儀式の舞台裏~

開演2時間前、関係スタッフと係生徒による準備が会場で行われていました。

開演10分前。最終打ち合わせを行っていました。

小さな手に灯るローソク(今回会場ではLEDを使用)を持ち、静かに立つ侍者を務める生徒たち。表側では見えない準備の段階から、その真剣な姿勢が始まっていました。

いよいよ式典が始まり司祭団がステージへ。

侍者の生徒の一人は、「ステージに出た瞬間にまばゆいライトの光と会場の雰囲気に緊張しましたが、自分の役割を果たすことに専念しました」とコメント。

儀式を終えた翌日、学校での清掃の最中に侍者として参加した生徒に感想を尋ねました。

「十字架を持ち入場していくとき、会場全体の静けさが伝わってきて緊張しました。でも終わったあと、不思議と心が落ち着いていました。」

儀式の一端を担ったことで、生徒自身にも深い経験となったことが伝わってきます。

(マリアン聖堂:中央館内にて清掃中の侍者の皆さん)

 

「荘厳な場に立つ責任を感じつつ、仲間と共に務めを果たせたことが嬉しいです。」と揃ってコメント。

大役を務めた侍者の皆さん、お疲れさまでした。

 

※写真はシャミナード神父列福25周年記念ミサ・講演会に参加した舞台裏の様子