
2月18日(水曜)、今朝の気温は7℃。
明日19日は暦の上で「雨水」を迎えます。寒さの中に、わずかなやわらかさが混じりはじめるこの時期。冷え込んだ朝と、ほっと緩む昼下がりを行き来しながら、季節は確実に前へ進んでいます。いわゆる「三寒四温」。変化はいつも少しずつ、気づかれないところから始まります。本日で定期考査3日目。あと2日(高校は20日まで)ありますが、体調管理に努めて学年最後のテストを頑張ってください。

さて、写真は、定期考査2日目の放課後の一コマです。
「今日中に理解して帰りたい」…そんな思いから、教室を離れ、職員室近くの学習机で問題に向き合う生徒の姿がありました。

受験生は特別編成授業の合間、前期試験を見据えて静かに自学に集中しています。

解いて、解いて、解いて……。解説を読み返しながら、確かな手応えを求める時間が校内のいたるところで流れています。
「神様は細部に宿る」
「神様は細部に宿る」。2学年の学年通信で紹介された記事のタイトルです。
「真の美しさや価値は細部に宿る。細部を丁寧に作ることこそが、完成度を高める」という意味で、芸術やデザイン、建築などの分野で使われることがある格言の一つです。
記事の中では、バッティングを例に、課題を大雑把に捉えるのではなく、自分の状態を具体的に言葉にできているかどうかが、次の一歩を左右する、という視点が示されていました。
「何をすればいいですか?」と尋ねるのではなく、「体の軸がぶれている」「ヘッドスピードが出ない」と、自分の課題を細かく把握した上で問いを立てること。そこまで自分を見つめることができてはじめて、やるべきことが明確になっていきます。
この考え方は、テスト勉強にもそのまま当てはまります。「数学がわからない」と一言で片づけるのではなく、「どの分野の、どの部分が理解できていないのか」を言葉にすることで、解決への道筋ははっきりと見えてきます。
私自身、この記事を書かれた先生の言葉に深く共感しました。先を見据えるときこそ、まずは自分の現在地を正確に知ること。そして、目に見えにくい細部にまで目を向け、自分の言動を少しずつ変えていくこと。その積み重ねが、未来を形づくっていくのだと、改めて感じさせられました。
こうした「在り方」は、学習の場面に限らず、部活動や集団の中での立ち居振る舞いにも通じるものです。
2月10日(火曜)、本校で実施されたリーダー研修会では、まさにこの「細部に宿るもの」が、別の角度から語られました。

スポーツの現場で数多くのドラマを見つめ、言葉として伝え続けてきた、岩本忠成アナウンサー(NCC長崎文化放送・スポ魂ながさきメインアナウンサー)を講師に迎え、「キャプテンの在り方とチームのカラー」をテーマにお話を伺いました。
研修会の様子とともに、言葉や背中といった“細部”が、どのようにチームを動かしていくのかをご紹介します。
1.キャプテンの2つの型と「背中」で示す説得力
キャプテンには、大きく分けて2つのタイプがあると言います。圧倒的な実力で引っ張る“エース型”と、努力を積み重ねることで信頼を築くタイプ。しかし、どちらにも共通して必要なのは、「この人についていきたい」と周囲が自然に思える説得力です。
その説得力は、言葉よりもまず「背中」に表れます。メンバー当落線上にあっても、誰よりも全力で取り組む姿勢。言い訳のできない努力を重ねる姿。その“泥臭い背中”こそが、チームに甘えを許さない空気を生み出していくのだと語られました。

2.感情に素直なリーダーが生む「共感の連鎖」
理想的なリーダーは、決して完璧な存在ではありません。岩本氏は、「感情に素直であること」の大切さを強調されました。
悔しいときは悔しい、嬉しいときは嬉しい。その感情を飾らない言葉で表現することで、周囲との距離は縮まります。
「この人の悔しさを晴らしたい」
「この人と一緒に喜びたい」
そんな共感の連鎖が、チームを一つにしていく。人間味を隠さないことこそが、信頼につながる…そんなメッセージが、生徒たちの心に静かに響いていました。

3.「努力」を超える「夢中」の力
「強くなりたい」という本能的な欲求が、行動を無意識のレベルまで押し上げたとき、人は最も成長する。岩本氏は、その状態を「努力を努力と感じなくなる瞬間」と表現しました。一方で、「やらなければならない」という義務感が前に出たとき、成長は停滞するとも語られます。誘惑を我慢しているうちは、まだ本当の意味で夢中になれていない。それらが「面倒くさい」と感じるほど競技や目標に没頭できるかどうかが、壁を越える鍵になる…そんな言葉が印象的でした。

4.実体験から生まれた揺るぎない信念
兵庫県から近畿大会、そして箱根駅伝へ。高い目標に挑み続けた自身の経験を踏まえ、岩本氏は最後に、リーダーが示すべきチームの“カラー”について語りました。
「共通の信念を持ち、全員が無我夢中で、同じ方向を向いて走り続けること」
キャプテンとは、チームの「顔」であり、その生き様そのものが、チームの色を決めていく存在なのだと、強く伝わってくる言葉でした。
研修会の最後には、本校放送部の生徒がインタビューを行いました。「相手の感情を引き出すために大切なことは何ですか」という質問に対し、

岩本氏は、
「明るく、しっかり声を出し、相手と向き合うこと。言葉だけでなく、空気ごと受け取ろうとする姿勢が大切です」

取材の現場で培ってきた経験をもとにアドバイスをくださいました。参加した中高の部活動のリーダーを務める生徒たちにとっても、言葉の力と向き合う貴重な学びの時間となりました。
「神様は細部に宿る」。この言葉が示すのは、完成度や信頼、そして人の心を動かす力は、目立たない部分にこそ表れるということです。
岩本氏のお話を通して見えてきたリーダー像も、まさにその細部に宿っていました。試合前の準備、練習への向き合い方、言葉の選び方、感情の表し方。一つひとつは小さな振る舞いでも、その積み重ねが、やがてチームの空気をつくり、カラーを決定づけていきます。
キャプテンが誰よりも全力で取り組む背中。悔しさや喜びを隠さず伝える人間味。「努力」を超え、「夢中」になって挑み続ける姿勢。
そうした日常の“細部”にこそ、周囲が「この人についていきたい」と感じる理由が宿っているのだと、改めて気づかされました。リーダー研修会は、「神様は細部に宿る」という言葉を、競技や役職を超えて、自分自身の在り方として考える機会となりました。
岩本様、お忙しい中、貴重なご講演の機会をつくっていただきありがとうございました。改めて感謝申し上げます。
※写真は、定期考査の様子。リーダー研修会の様子。
♬お知らせ ― 吹奏楽部 定期演奏会(画像をクリックするとご覧になれます)
吹奏楽部による第13回定期演奏会が、本番まであと25日となりました。
一音一音を大切に重ねてきた演奏が、いよいよ披露される日を迎えます。
当日は、多くの皆さまにお越しいただけましたら幸いです。
部員一同、心よりご来場をお待ちしています。
吹奏楽部一同



