「灰の水曜日―立ち止まり、心を整える時間」


今朝の気温は11℃。

昨夜まで続いていた雨はあがり、通学路では、ランタンが取り外されたあとの静かな風景が広がっていました。雨上がりの空気はどこかぬるく、季節の変わり目を感じさせます。

全国ニュースでは、現在の天候について「走り菜種梅雨」の様相を呈していると伝えられています。

これは、春先に梅雨のような雨模様が短期間続く現象で、天気が不規則に変わりやすい時期でもあります。皆さんも、急な天候の変化には十分注意して過ごしてください。

本日2月25日(水曜)、国公立大学入試・前期日程(2次試験)が行われています。

78回生の皆さん、最後まで「粘る」気持ちを大切に。

これまで積み重ねてきた力を信じて、落ち着いて臨んでください。

そんな慌ただしい日々の中で、立ち止まり、自分自身と向き合う静かな時間もまた、この学び舎には流れていました。

灰の水曜日を迎えて

先週水曜日、テスト終了後、聖堂にて「灰の水曜日」の礼拝が行われ、中学生・高校生の信者がともに参加しました。

灰の水曜日は、復活祭に向けて、自分自身を省み、心を整える四旬節の始まりの日です。

灰の水曜日から始まる四旬節は、イエス・キリストの受難と死を心に刻み、清い心で復活祭を迎えるための準備期間です。

その期間は40日間とされ、日々の生活の中で自分自身を見つめ直し、歩みを整えていく時とされています。

灰を受けるという行為には、人は塵から生まれ、やがて塵に帰る存在であることを思い起こし、謙虚な心で歩むことの大切さを新たにする意味が込められています。

礼拝で用いられる灰は、前年の受難の主日(枝の主日)に用いられた蘇轍の葉を燃やし、細かく、細かく整えられたものです。礼拝を司式された坪光理事長先生は、この「細かさ」に込められた意味を、大切に語られていました。

その灰を用いて、理事長先生自らが、生徒一人ひとりの額に、十字のしるしを付けていかれました。

静かな祈りのうちに、生徒たちは言葉少なに、そのしるしを受け取っていました。

式の進行を務めた宗教部長は、礼拝後も中学生のそばに立ち、感想を聞いていました。「今日一日、好きなものを一つだけ犠牲にして捧げるとしたら、何を捧げますか?」

返ってきた答えは、

「お米」「味噌汁」「桃ジュース」。

どれも、日常の中にある、当たり前で、しかし大切なものです。

何かを我慢すること以上に、自分の生活を見つめ直し、心を整える…

この日の礼拝は、そんな静かな気づきをもたらす時間となりました。

そしてこの「立ち止まり、内省する時間」は、これから新たな歩みを始める卒業生へのメッセージとも、深くつながっています。

宗教部長より~卒業を迎える皆さんへ~

少し早いですが(予祝として)、高校3年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

皆さんのこれからの歩みが、希望に満ちたものとなることを心から願っています。

謙虚な姿勢でいる人には、知恵を分けてくれる人が現れます。

他者の成功を喜べる人には、器の大きな人が歩み寄ってきます。

そして、志をもって歩む人の周りには、夢に本気な人が自然と集まってきます。

社会の中にあって、ほんの片隅でも構いません。

皆さん一人ひとりが、周囲をそっと照らす「海の星」として、それぞれの場所で輝いていかれることを、心からお祈りしています。

宗教部長 福田宏樹

 

高校3年生の卒業という節目の日まで、あと4日です。それぞれの歩みが、祝福のうちにありますように。

 

※写真は「灰の水曜日」儀式の様子(マリアン聖堂にて)および、大学入学共通テスト出願者祝福式の様子。