もともとは船を操る海人の言葉に『黒南風(くろはえ)』『荒南風(あらはえ)』『白南風(しろはえ)』という言葉があります。
黒南風とは、梅雨はじめの時期に吹く強い南風、荒南風は梅雨の最中、白南風は梅雨明けに吹く南風です。黒や白は、雲の色がゆえんと言われています。
時期に合わせ自在に風を操り、大海原をかけていく船。港を出て、目指すは目的地。
今朝は、夏を感じる低い雲が長崎港を覆っています。
三年生の進路活動が盛んになってきました。
大学入試が推薦試入試を皮切りに本格化するのは秋からですが、『高卒求職者対象』求人受付開始は7月1日から解禁です。
毎年長崎県内では、約3500人~約4000人の高校生が卒業と同時に社会人をめざします。
『バブル』と言われた平成2年から平成5年は、高校新卒者対象の求人数でも、その賑わいを象徴していました。統計によると、高校新卒者対象の求人件数は…
平成2年3月卒 1,226,004件
平成3年3月卒 1.409,718件
平成4年3月卒 1,523,574件
平成5年3月卒 1,254,351件
この時期は軒並み百万件を越える求人があり、高卒就職は、実業系高校だけではなく普通科高校からも珍しくありませんでした。
近年はどうでしょう。
平成7年3月卒では、高卒求人は百万件を大きく割り約半数の503,645件、景気が後退し始めました。
平成15年3月卒では115,950件と、バブル期の十分の一以下にまで落ち込み、その後20万件までの回復を見せ始めますが、平成20年に起こった『リーマンショック』により…
平成22年3月卒 135,064件
平成23年3月卒 124,829件
平成24年3月卒 127,380件
再び10万件台前半を推移します。
昨年(平成26年3月卒)は、やや持ち直したものの、それでも172,297件とバブル期と比較すると及ばない数です。
ところで最近聞こえてくるのは、『オリンピック景気』や『人手不足』という言葉です。
2020年(平成32年)に開催される東京オリンピックまで、景気上昇は折れることはないという現在の見通しです。高卒就業者を目指す人達にとっては明るい話題ですが、過去の教訓から私たちは様々なことを学んでいます。
ちなみに現在高校三年生である18歳生徒諸君は、オリンピックが開催される平成32年には24歳になっています。高校二年生17歳は23歳。高校一年生16歳は大学を卒業する22歳です。
さて本校フロンティアコースには卒業後就職を目指す生徒が毎年在籍しています。おかげさまで、民間企業就職希望者は2年連続100%を達成しました。
昨日も三年生対象の就職ガイダンスがありました。また最終段階の面接指導も始まっています。面接や一般教養試験は、就職だけではなく進学にとっても大切で、今まで自分が経験してきたことを言葉で表し、相手にしっかり伝えることが命題です。
もちろん進学ためには、センター試験が一番の登竜門です。そして面接練習を通じて、学生生活を総括し、振り返りをするためにも志望動機や学生生活で学んだことを用紙に書き、相手に伝えるという作業は次のステージに向かう大切なイニシエーションになります。
昨年度、本校は進学・国公立・大学校合格者 総計115名(現役・既卒)。
西南学院大学 24名(現役・既卒)、福岡大学 47名(現役・既卒)にいたりましては、長崎県下で最も合格者数をいただきました。第66回生の取り組みを誇らしく思います。平成26年度入学 進路実績
進路指導部就職でも、今年度も生徒諸君とともに民間企業就職希望者100%内定を目指し活動しています。
風を操り、目的の港を皆で一緒に目指します。
※写真は、昨日の様子。
担当 鶴野
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□男子・女子硬式テニス競技 H26 高総体 男子団体 優勝(16連覇)全国選抜大会出場・女子団体・準優勝 海星テニス部 HP
□男子バスケットボール競技 H26 高総体 第3位・H25 高総体 準優勝 海星男子バスケットボール部 HP
□男女弓道部 H16 個人全国制覇(優勝) H24長崎市長・市議長盾争奪弓道大会 優勝 海星男女弓道部 HP
□ラグビーフットボール競技 H25 全国選抜大会出場 H26高総体 3位 海星ラグビーフットボール部 HP