平成29年度 海星中学校特別入試・一般入試
出願期間 11月22日(火曜)~11月30日(水)※郵送必着
※海星ホームページTopには、様々なカテゴリがあります。詳細な行事予定につきましては、Topページ『月間行事予定表』からお入り下さい。
■マリア会姉妹校HP紹介
1888年(明治21年) 暁星学園創立 東京
1892年(明治25年) 海星学園創立 長崎
1898年(明治31年) 明星学園創立 大阪
1946年(昭和21年) 光星学園創立 北海道
昨日から『立冬』に入りました。
次節気は『小雪』今月22日からです。一日一日、少しずつ冬が深まっていきます。今朝の気温は、14℃。
虎落(もがり)。
冬の早朝や夜。ひゅーっと音を立てて吹く風を『虎落音』といいます。虎落とは、竹を筋違いに組み合わせ縄で結った柵を言いますが、これが風に吹かれて笛のような音を立てます。冬の風は、これを例えて虎落音と言います。
「2対2の五分で迎えた団体戦。作戦で僕は五番目に出場する『大将』でした。今まで習ったことを全部出してやろうと心に決めて、審判の『始め!』の声を待ちました。」
虎落音が聞こえる最近、畳上寒さは格別ですが、それを意に介さない学生達が集いました。
週末、佐世保県立武道場で開催された長崎県新人戦・柔道大会。
大将で、団体最終戦に挑んだのは高校1年生・柔道部員。彼は高校入学後、柔道を本格的にはじめた初心者です。
「はじめ!」
「審判の声と同時に僕は組みに行きました。いつもは試合開始2秒くらいで、すぐ投げられてしまいます。慎重に大胆に相手の奥襟をしっかり掴むことができ、そして力を込めて引き込みました。」
バタン!
身体をねじられましたが勢いよく倒した対戦相手。
自分の身体を相手に覆い被せて、無我夢中で押さえ込む。
柔道を始めて、春に最初に受けた昇段試験。
僕は0点で「不合格」でした。
それから一層ガムシャラに練習しました。
「下手ですけど、練習中一番声を出しているのは彼です。気持ちを一番前面に出して練習に励んでいます。」柔道部監督 西川先生は彼の肩をポンと叩きながら教えてくれました。
10月にあった昇段試験。
練習成果が実を結び見事、合格。『黒帯』を手にしました。その時の彼の表情は、容易に思い浮かびます。
中学まで汗を流していた部活動は、野球。
その野球で培った下半身の強さより、前述した練習中に一番声を出すことを仲間達からはもっとっも頼もしく思われています。
下から腕を絡められ、相手は押さえ込みから逃れました。
「はじめ!」
再開した際、相手が仕掛けてきた技は大外刈り。
「あっ、大外だ!と思った瞬間、僕は思わず真後ろに下がってしまい、次の瞬間天井を見ていました。」
一本負け。
団体戦は敗退しました。
近年、九州大会に出場するまで力を盛り返してきた海星柔道部。
今大会は残念な結果に終わりましたが、新部員達が放課後、武道場で大きな声を出しています。
「よし、また練習だ!」
「はい、先生!」
「彼は毎朝クラスで一番に登校し、教室の鍵を開けています。そんなところからも、影ながらコツコツ努力する姿勢も垣間見えます。」と、武川教頭先生は教えてくれました。
中学・高校合わせて現在部員13名。
まだ実践では限りなく白色に近い黒帯が、真の黒さを求め今日も畳に向かいます。
海星学園柔道部の活躍に、どうぞご期待下さい!
※写真は、昨日昼休み。柔道部員と西川監督。
■11月7日