夢を叶えるということ


□第94回全国高等学校野球選手権大会
 一回戦  7月10日(火曜) ビッグN球場 9時30分~(予定)   海星-西陵
 
 今朝も、”ながし”吹き、急ぎ足で流れていく雲が、空を見上げた瞳に映ります。
 ”ながし”とは、梅雨のころに吹く湿った南風のことです。一般的に雨を伴うことが多い梅雨の時期の南風には、困りもので、つい雨が降らないようにとお願いしたい気持ちがこみ上げてきます。
 昨日は、海星高校120年以上の歴史の中でも、他に類を見ない記念すべき日となりました。
 ロンドン五輪男子セーリング競技 日本代表として出場なさる原田 龍之介 選手の壮行会が開催され忘れることのできない日となりました。ご来校いただいた原田 龍之介選手とその関係者の皆様をはじめ、報道関係の皆様、そしてこれまで様々な面でご支援を賜りました皆様に、深くお礼申し上げます。
 原田 龍之介選手は控え室では、理事長・学校長を初め、在学当時の担任の先生や元ヨット部の顧問の先生にもお会いして、当時の話に華を咲かせていました。
 「数年ぶりに海星に来てどのように感じましたか。」
 「共学になりましたが、4年前に体育の教育実習で来ましたのでそれは知っていました。ただ、もう教育実習時に教えた生徒はいませんね。」 と笑顔で気さくに答えてくれました。
 
 

原田選手から海星高校へ、ロンドン五輪へ出場するにあたって、記念品をいただきました。
 そして海星高校からは原田 龍之介選手へ、ロンドン五輪での活躍を期待して、皆からの餞別が手渡されました。
 壮行会の時間が迫り、全校生徒の待つ体育館の前で、緊張した面持ちで入場の時を待っていらっしゃいました。様々な大舞台を経験し、想像を絶する訓練と実践を積み重ねてくることで、強い精神力を培ってきた原田 龍之介選手でも緊張していらっしゃる姿に強い親しみを覚えました。
 報道関係者の皆様も大変多く、生徒会執行部のメンバーや司会進行を行う放送部の生徒も緊張に包まれています。
 それでも、一度その舞台に立つと、強い意志を秘めたまなざしは強く”惹き”込まれ、在校生は原田 龍之介選手からのメッセージを静かに受け止めました。
「海星高校を卒業後、8年間をセーリングに打ち込んできました。やめようと思ったとき、つらいと思ったときもありました。そのような時、卒業式の答辞として自分が在校生に述べた ”意志あるところに道は開ける” という言葉が脳裏をよぎりこれまで続けてきた結果、代表になれました。夢や目標を持ち、それに向かってあきらめず思い続けることで、必ず誰かが助けてくれて、夢を叶えることができます。自分に自信を持てるものを見つけて下さい!」 と熱く語って下さいました。
 その後、生徒会会長からの生徒代表激励の言葉、生徒会書記からの花束贈呈、生徒会副会長からの寄せ書き贈呈が行われました。
生徒達の思いに対して、原田 龍之介選手から「メダルをとって戻ってきたいと思います。応援お願いします。というよりも、期待してて下さい!」と強い決意の言葉をいただきました。
 式の後、報道関係の皆さんからインタビューを受け、控え室で最後にアンケートに答えていただき、直筆のサインもいただくことができました。
 “ロンドンオリンピック出場が叶ったとき何を思いましたか。”という項目では、「お世話になってきた方々に恩返しができる!」と解答していただけました。
 原田 龍之介選手の優しい人となりと、これまで多くの方に助けられ、また、多くの方と共に助け合いながら歩んでこられたことが伺えました。ご多忙な中、ほんとうにありがとうございました。
  原田選手の壮行会後、合同教室では警察官採用についての説明会が実施されました。長崎県警の皆様、本校まで足を運んでの説明会開催、ありがとうございます。
 「どこ(大学)を出たとかは関係ありません。努力と実力しだいでキャリアアップできます。誰かではなく自分が町の安全を守っていくんだという強い意志のある人がほしい!」と長崎県警の方は力説してくださいました。
 
 長崎県警が求める人材に必要な素養には、勉強ができることよりも大切なことが含まれます。それは、「自分の為に自分の成長の為に頑張れる人であること。」ということです。
 
 つまり、何かを成す人、自分の夢や目標を実現する人というのは、原田 龍之介選手のように自分が信じた道を諦めず、自分の成長の為に持続して取り組める人材なのです。原田 龍之介選手のように、将来、自分自身の夢を実現させることのできる人材へと成長した生徒の姿が楽しみです。皆で、共に助け合い、共に成長していくことのできる関係を築いていくのです。
さぁ、今日も一緒にしっかり取り組んでいきましょう!

 
 担当M
※写真は、昨日の様子。
 

最近5カ年・合格者数(国公立大学)

東京大学6名 京都大学2名 九州大学9名 大阪大学2名 神戸大学1名 名古屋大学1名 東京工業大学1名 北海道大学1名 長崎大学109名 熊本大学6名 九州工業大学5名 福岡教育大学3名 佐賀大学9名 大分大学8名 宮崎大学6名 鹿児島大学6名 鹿屋体育大学1名 琉球大学5名 山口大学3名 広島大学3名 岡山大学1名 島根大学4名 鳥取大学4名 香川大学1名 高知大学1名 東京学芸大学1名 千葉大学1名 和歌山大学2名 静岡大学2名 茨城大学1名 群馬大学1名 新潟大学1名 山形大学1名 北見工業大学1名 北海道教育大学1名 等

長崎県立大学27名 北九州市立大学5名 福岡県立大学1名 福岡女子大学2名 熊本県立大学4名 名桜大学4名 下関市立大学2名 尾道大学1名 兵庫県立大学1名 愛知県立大学1名 高崎経済大学1名 都留文科大学2名 釧路公立大学2名 等

私立大学ほか近年の本校進学実績 

 

□男子・女子硬式テニス競技  H24 高総体 男子団体 優勝(14連覇)・女子団体・準優勝 海星テニス部 HP 

□男子バスケットボール競技 H24 春季選手権 準優勝 海星男子バスケットボール部 HP 

□男女弓道部  H16 個人全国制覇優勝  H24長崎市長・市議長盾争奪弓道大会 優勝 海星男女弓道部 HP 

□ラグビーフットボール競技 H23 高総体ベスト4 海星ラグビーフットボール部 HP