高校野球NHK杯
5月21日(日曜) 9時30分~予定 ビッグN球場
2回戦 海星ー五島海陽
「いやーとても綺麗で爽やかな気分にさせてもらいますね。今週日曜は母の日なので、このバラを見て生徒皆さんや地域の方々も、何か感じることがあるんでしょうね。」
今朝6時。
オランダ坂を登り切った中学校側正門前で、理科主任・坂門先生が綺麗に咲き手入れされたバラを眺めて足を止めていました。
毎日生物部が手入れし、長崎市プロジェクトの一環として活動している薔薇が、現在見事に咲いています。
今朝の気温は15℃。
日中はとても良い天気になりそうな気配で、青空が広がっています。色鮮やかに咲いてる薔薇が東山手景観と見事にマッチング。年に2回咲く薔薇を日々手入れしている生物部皆さんにとっては年に2回いただく喜び時期1回目が、立夏から小満にかけての今の時分です。
さて定期考査が来週水曜日から始まりますが、中学1年生・高校1年生は初めての定期考査。緊張感が伝わってきます。
定期考査で出題される内容は一部の考査を除いて座学で学んだことです。
月曜日・全校集会で清水校長が皆さんに伝えたように、授業と定期考査にしっかり取り組めば自ずとセンター試験結果はついてきます。発表された考査時間割を見て、計画的に取り組みましょう。
本日はゴールデンウィーク中に校外で学んで来た生物部活動をお伝えします。
生物部は連休中、『そとめ神浦公園』で活動してきました。座学で学んだことをクラブ活動で確認しながら実践していく作業。
「まず僕たちは、川の水温やpH(水素イオン濃度)、COD(化学的酸素要求量)などを計測し、川の状態を確認しました。」
川底まで光が差し込み、幻想的な景色です。
「春休み、イノシシや鹿の食害を目の当たりにした活動をしました。これは考えなければいけない大切な課題ですが、正直ショックの方が大きかったです。今回活動はとても綺麗な自然に純粋に触れられて学べるので嬉しいです。」
授業やクラブ活動で学んだ知識を実践して試す活動。
将来研究をする際に、どのようなデータが生きてくるかは分かりません。単純で簡単な作業ですが、生物観察にはかかせない活動です。
綺麗な水質を調査し貴重なデータを取ります。
「綺麗だな。」と感じるだけではなく、「なぜ綺麗なのか。」高校1年生はその理由を慎重に計測し数字やデータで解明していきます。
水質調査は様々な角度からの検査が必要です。
計測したデータだけでなく、そこに生息している淡水魚やエビ・水生昆虫・肉眼では観察できないプランクトンまで調べていきます。
『ヒラタカゲロウ』『カワゲラ』など、綺麗な川に生息している生物をはじめ、『テナガエビ』『スジエビ』『ハゼ科の淡水魚』など、多種多様な生物を採集することができました。
綺麗な澄んだ川で計測したデータは貴重です。今後、他の河川と比較する場合に大変役に立つからです。
「初歩的な活動ですが、座学で学んだ通りのデータがとれると大変嬉しいんですよ。まずは綺麗な水質を自分で調査して知ることが基本です。」と、高校3年生部員が教えてくれました。
というのも、新入部員を迎えた4月に海星高校から最も近い清流である鹿尾川にて活動し、すでに一度、初めての清流調査をした経験があります。
今回と前回の新入部員の様子が違う事を、高校3年生部員は見て取れたからです。
鹿尾川
「鹿尾川は、水質階級Ⅰ(きれいな水)で、生息する指標生物であるカワゲラをはじめ、コイ科のオイカワ、カワトンボなどを観察することができる貴重な場所なんです。」 生物部顧問・美明先生が言います。
海星は東山手に位置しています。
この鹿尾川は戸町・小ヶ倉・土井首地区を流れる近隣の美しい川で、自然豊かな先述・そとめ地区神浦河川公園との距離と比べると随分街の中心に近くにあるにもかかわらず、とても美しい川なのです。
「蛍の里としても有名な鹿尾川での活動は、最高気温は22.5℃で、とても暖かく絶好の活動日でした。」部長が振り返って教えてくれました。
「川のせせらぎは心地よくて、鶯(うぐいす)の澄んだ鳴き声がこだましていました。季節の移り変わりを体験し比較できたことは新入部員の良い経験になったと思います。」
4月最初の活動では、知らない生物に目を丸くしていた新入部員。座学で学んだ通りの生物や数値に喜びを感じてくれたことを嬉しく思いました。
ゴールデンウィーク中の活動では、また多くの喜びを得ることができました。
※写真は生物部、活動の様子。