今日からは『大雪』時分。
『大地の陽気がふさがり、真冬が訪れる。』頃です。
寒くなるとおいしくなるのが大根。熱々にゆでた大根に、練り味噌などを付けて食べると一気に体が温まります。そこに昆布だしで摂った鍋に鰤(ぶり)しゃぶまでいただいたときたら…。
朝早くから、もう夕食の話?と、思いたくもなるでしょうが、今朝の気温は4℃。経験的に長崎では3℃を切ると吐く息も白くなります。
旬の食べ物で、あたたかい夜を想像でもしなければ、早起きして足を向けて歩き出すのも、しっかりした意志が必要な時分になりました。しかし、何も旬の食材だけではなく、あたたかく、いや熱くなれることが学園にはあります。
大学合格
今週は一般推薦入試・合格発表のピーク、最終週です。続々と届く合格通知。
昨日フロンティアコースに在籍し、見事同じ難関大学に合格を果たした高校3年生が進路指導室に報告に来てくれました。当然ですが皆笑顔。
「引退してから、さらにガムシャラに取り組みました。」
「本を徹底的に読み、将来、目標としている職業について具体的に考えて、それを何度も文字に書き起こしました。」
粘りに粘る。
高校3年間、クラブ活動に打ち込んだガッツが、大学受験の機会で大いに発揮できました。
練習だけでなく、守備で、打席で。とにかく粘ってチャンスをものにすることを学んだ3年間。
仲間と励まし合いながら目標達成を目指した3年間。
応援に応える喜びを学んだ3年間。
合格した一人に話を聞きました。
「引退後、土曜日・日曜日も自主登校して、一日中論文を様々な資料を活用して書く練習をしました。野球で鍛えてもらったので、そこは自分でも驚くほど粘り強さを発揮できたと思います。その間ずっと指導してくれた先生方や、アドバイスをくれたクラスメイトには感謝の気持ちでいっぱいです。」
達成感に満ちあふれた顔で、話してくれました。
「先に進路が決まっていた就職組の友達や、公務員試験を終えたクラスメイトが、面接指導を何度も何度もしてくれました。一番は同じ部活動の友達が最も付き合って励まし続けてくれました。」
進路を決めた野球部員も合流し、一緒に喜びの写真を撮りました。
大学に入学してからの目標は?と、聞くと彼はこう答えてくれました。
「先輩から聞いた言葉の受け売りになりますが、合格はあくまでもスタートラインに立ったに過ぎないと思っています。社会に求められる人材になるため、入学後も一生懸命勉強します。」
彼らは目をキラキラさせていました。
「報告ありがとう。」と言い、進路指導室を出て行く際、
「あ、先生。」
「大学生になったら、アルバイトをしてみたいです!」と言い、新しい目標を一つ見つけた様子。そして元気な声で「失礼します!」と進路指導室を後にしました。
合格おめでとう。
今日みたいな寒い朝に、まさに旬の話で温まりました。
※写真は、昨日の様子。