今朝の気温は8℃。雨の予報が出ていますが、暖かな雨が降る1日になりそうです。
冬の間、学園の寒椿を訪れていたヒヨドリやメジロ、その優しくも美しい鳴き声は、早朝の寒さがだんだんと和らぐにつれて、ウグイスへと変わっていきます。早春の訪れを感じさせてくれるさえずりが聞こえるまでもう少しです。
『サイエンスキャッスル研究費』『日本財団マリンチャレンジプログラム2018』
本日は月曜日高校記事『近未来の一員に』に続き、生物部の話題です。生物部顧問 美明が生物部の新たな試みについて紹介させていただきます。
冒頭写真は、生物部の現高校1年生。何をしているかというと、ある企業の方とオンライン面談を行っている所です。
生物部は今回、『サイエンスキャッスル研究費』『日本財団マリンチャレンジプログラム2018』に応募しました。これは、研究に挑戦する中高生を後押しするために生まれた研究費支援プログラムです。
書類選考とオンライン面談を経て、採用いただければ、支援を得つつ、月1回のオンライン面談にて担当者の方とともに研究を進めていくことができます。夏や冬の大会を目標に、より充実した研究を行うことが可能です。
きっかけは、昨年12月に出場した『サイエンスキャッスル2017九州大会』。大会では『無毒餌の給餌によるアカハライモリの無毒化を目指して』という題目で研究発表させていただきました。
会場では、様々な企業の方々とお話をする機会にも恵まれました。
その際、「熱心に研究をしているみたいですね! ぜひ、サイエンスキャッスル研究費やマリンチャレンジに挑戦してみて下さい。私たちは、意欲的に研究する中高生を応援しています。」と、温かい声をかけていただきました。
そこに「先生、来年の研究から挑戦できませんか」と、高校1年生の髙濵君。この一言が始まりでした。
「初めての試みだけど、挑戦してみようか。オンライン面談もあるからちゃんと準備していこう。研究者の方との面談でもしっかり受け答えができる度胸をつけなければならないね。それなら、今度の生物学会での研究発表は髙濵君に任せて良いかな?」
「やらせて下さい!この1年間、先輩方と一緒に研究して、先輩方の発表もしっかり見てきました。先輩方のように僕も頑張ってみようと思います。」
気持ちの良い返事の通り、長崎県生物学会総会での研究発表では、堂々と発表してくれました。
【今年1月の長崎県生物学会総会での発表の様子】
研究を行うにあたって大切なことは、誰もしたことがない新しい研究であるという点です。誰かが行った研究を再現するのではなく、まだ、検証されていない視点から研究することが重要になってきます。
そのとき、研究者に必要な資質があります。
それは、常に今の自分よりも少しだけ背伸びをして頑張ろうとする姿勢を持つこと。そして、日々活動出来ること、学びの場を与えてくれる方々に感謝して謙虚な姿勢で臨むことです。
積極性がなければ、そもそも新しい視野へは到達できず、継続的な活動や経験の積み重ねの先にしか『誰もやったことがないこと』は現れてはくれません。それは学びの場を与えてくれる方々のご協力があってこそのことです。
日々先輩たちの背中を見つめ続けてきた1年生部員たち。先輩のようになりたくて踏み出した1歩。そして、これまでに取り組んできた1つ1つの取り組み。
生物部の次の挑戦が始まりました。
※写真は、オンライン面談・サイエンスキャッスル九州大会・長崎県生物学会総会の様子