桜の中のキリスト教


桜は私たち日本人の四季を見事に演出してくれます。

聞けばアメリカは5月末から6月にかけてが卒業式で、9月からが新学期。現在日本も秋入学が検討されているという案も出ていますが、この季節の桜を見ると躊躇ってしまいます。卒業式、入学式を彩る桜。明日本校は第73回生こと新高校一年生オリエンテーションを実施します。

今朝の気温は16℃。新年度に向けて今は咲いた桜が路面をピンク色に彩っています。

カトリック研究会

うららかな陽気に恵まれた春休みもまもなく終わり。

春休み中、各クラブ活動は、公式戦・遠征・練習試合・練習・研修に挑みました。対戦いただいた各競技・各チームの皆様ありがとうございました。また保護者の皆様・OB・OGの皆様におかれましては、いつもあたたかいご声援ありがとうございます。

九州ジュニア県予選で男女硬式テニス部が見事優勝するなど、春休み中、各運動部は活気を持って活動しています。

さて本校独自のクラブ活動は様々ありますが、マリア会・キリスト教にゆかりのある『カトリック研究会』はその最たるクラブ活動です。

青空と桜に恵まれカトリック研究会一行は、顧問の一人・下村真先生(国語科)とともに先週聖地巡礼自主研修に向かいました。本日の海星ブログは、その一日をご紹介します。

聖地巡礼

長崎とキリスト教は歴史的な『信徒発見』でも知られるように、とても縁あるキリスト教聖地です。日本で最もキリスト教信者数が多いのは人口割合でもちろん東京都ですが、全国第2位は長崎県です。

一行が最初に訪れたのは『中浦ジュリアン記念公園』、中浦ジュリアンが生まれた場所と考えられている地を目指しました。

 

中浦ジュリアン記念公園

以下の説明は、NPO法人 西海市観光協会 観光事業部様リーフレットからの引用文です。

「中浦ジュリアン記念公園資料展示室には独特な手法によるモルタルレリーフ彩色壁画で、生い立ちから殉教に至るまでのジュリアンの波乱に満ちた生涯が描かれ、ヨーロッパ各地をはじめ使節が訪れた場所が紹介されています。」

※中浦ジュリアン・・・天正遣欧少年使節の1名。(15世紀末ー16世紀初、布教活動。1633年殉教)

カトリック太田尾教会

次に訪れたのは『カトリック太田尾教会』。

「1929(昭和4)年に信者たち手のよって海を見晴らす斜面に建てられたゴシック様式の教会です。」

この教会にたどり着くまで、彼らは周辺も散策しました。

太田尾教会は、西海市大島にあります。1999年(平成11)年に大島大橋が完成し、今でこそ交通の便が良い景観豊かな場所ですがそれ以前は船で大島までは渡っていました。(大島の隣島には崎戸島があります。)

それを考えると、昭和4年に完成した太田尾教会建築の歴史をうかがい知ることが出来ます。

徒歩で斜面を移動。

そして太田尾教会にたどり着きました。

ちなみに太田尾教会の様式である『ゴシック様式』とは、12世紀頃から北フランスから広がった建築様式です。高い塔と尖頭アーチを特徴としています。

横瀬公園

最後に訪れたのは、『横瀬公園』。

「日本史」の著者ルイス=フロイスのほぼ等身大と言われる像がある史跡公園です。

教会をイメージした展望台からは、穏やかな入り江に広がる港や町並みが一望できます。資料館では、当時のポルトガル大航海時代について知ることが出来ます。

この景観に触れながら昼食を摂りました。

普段バスで通っている道なのに、徒歩で通ると意外な発見に出会う道。

キリスト教に縁が深い長崎に根を下ろしながらも、知らない場所・訪れたい場所が沢山あります。

来週月曜から始まる新学期を前に、カトリック研究会も見聞を深める一日を過ごしました。

※写真は、カトリック研究会自主研修の様子。

平成30年 東京海星会主催・東京在住新卒者歓迎会

日 時  平成30年 4月21日(土曜) 16時00分~
場 所  東京都中央区築地4-12-6『築地郎』
tel03-6278-7753

※新卒者ではなくても構いません。東京在住、もしくは高校・大学を卒業し関東近郊にいらっしゃるOB・OGの皆さん、お待ちしています。詳細は、海星同窓会事務局・濱崎(英語科)まで【tel 095-826-7321】