節気小満、候は麦が熟して収穫する頃。
一面黄金色の麦畑。この季節降る雨を「麦雨(ばくう)」といいます。麦雨の頃は衣替え。学生時代には特に馴染み深い『衣替え』も明日6月に入ると本格化。小雨模様、22℃の朝です
さぁ、明日はいよいよ長崎県高校総合体育大会開会式。今年のメイン会場は佐世保市です。
1年の半分を迎える6月。年始の中学生だった頃とは違う高校1年生、去年からの成長を自らも確認したい高校2年生、そして高校生活最後になるかもしれない競技に全力で挑もうとする3年生。様々な気持ちが交錯しながら開催される競技期間がいよいよ始まります。
限界突破 轟け感動
この高総体には全員が選手として出場できるわけではありません。高校3年生でも、チームサポートに徹する選手もいます。
第19回チャレンジカップ。
高総体20連覇を目指す男子硬式テニス部。
20日(日曜)に高総体に出場できない各校各チーム高校3年生により開催された、その『第19回チャレンジカップ』の様子はテニス部ブログにてすでに紹介されご存じの皆様もいらっしゃるとは思います。
「常勝チーム」とまで言われている本校男子硬式テニス部の強さの秘密は選手同様に彼らのサポートがあるからです。それぞれの部員の気持ちを力にして、高総体に出場する全校は一丸となって全競技・全チーム高総体に挑みます。
バドミントン部雲仙市会長杯
今年同好会から部に昇格したバドミントン部。彼らにも高総体直前の大会でドラマがありました。
高校2年生のペア。
中学校まではバレー選手で高校から始めたバドミントン競技。そして次期キャプテンにすでに任命されている選手の2年生ペアが競技クラス別大会にて見事優勝を果たしたのです。
クラス別には分かれている大会とはいえ、社会人や大学生も出場している同大会。対戦相手は同じ高校生ばかりではありません。その大会で見事優勝。
「高総体前の最後大会で、チームに全体に勢いをつけることに貢献できて良かったです。」高総体直前。本音の喜びを語ってくれました。
別クラスでは高校3年生ペアが決勝進出を果たしました。
ダブルスで求められるのは『以心伝心』。
2人が一人になって戦うことで1+1が3以上になるダブルス競技。サーブごとに手を合わせリズムを整え、プレーに集中し勝ち上がってきました。
対戦相手は以前試合で勝つことができなかったペア。
彼女たちにとっては、GWから課題として取り組んできたスマッシュ力の強化を試す機会です。さらに、「ゲームの流れで放つスマッシュを相手が苦しい体勢で打ち返したところを、攻め得点する。」という展開力に課題を求めて臨んだ試合でした。
結果は準優勝。
しかし山口公監督(理科)は、「彼女たちがゲームを通じてチームに伝えた姿勢は、大きな経験共有になりました。」と、健闘と成長を称えました。
高総体直前。高校生にとっては「競い合う」という絶好の機会を得て、練習した成果を全チーム・全選手が実践する白熱した大会でした。
そしてさらにもう1つ。
出場した高校3年生男子2選手。この雲仙市会長杯は現役最後の大会でした。彼らは仲間より一足先に引退します。高校3年間の成果を全てぶつけた最後の試合。
後方にはチームメイト全員が陣取って応援しました。
試合後、彼らは 「悔いなく終えることができました。やはりバドミントンは楽しかったです。」「今度は高校総体で声が出なくなるまで僕らが応援します。」
全競技、全選手の準備は整いました。
明日は、平成30年度長崎県高校総合体育大会 開会式。
刈りを待つ黄金色の麦畑。同じ頃にとれるのは繭(まゆ)。
繭は夏から秋にかけて何度かとれますが、春繭が作った「一番繭」がとれるのが初夏。それが最も美しい。
※写真は、男子硬式テニス部・バドミントン部。