大暑時分。午前6時、すでに気温は27℃まで上がっています。
暑い夏の昼なかに、大工さんなどの職人さんがしばしの休憩で短い睡眠をとることを『三尺寝(さんじゃくね)』と言います。由来は約90センチ(三尺)くらいのスペースでゴロリと横になるだったり、夏の日影が三尺動く間の休憩という由縁だったり。
その三尺寝をする場所を探すのにも苦労するほどの暑さ。何事にも余程の強い意志がないと思いが達成できない程の厳しい酷暑が続いています。
大阪 明星 巡礼
黒島天主堂から外海へ。外海では出津教会・ド=ロ神父記念館・救助院、そして大野教会。
昨日、姉妹校 大阪・明星学園 馬込理事長を団長とする信者の方々を中心とした一行の皆様が本校を訪れました。
巡礼の旅。
馬込理事長が明星学園で開講している聖書講座に学ぶ皆様。
馬込理事長は、平成元年度~平成五年度まで海星学園の・宗教部神父として従事していたこともあり、祈りをささげながら懐かしさを感じながら明星学園一校皆様と過ごした時間のようでした。
マリアン聖堂では、海星学園 坪光理事長から「長崎の歴史」「海星の歴史」「125周年記念事業・新中央館」についての話をさせていただく機会があり、皆様は熱心に耳を傾けて下さいました。
明星学園は、マリア会の学校。
札幌光星、東京暁星・大阪明星・長崎海星・東京晃華学園と、日本全国に姉妹校があるマリア会学園。
どの学園も歴史が古く、今回訪れた大阪・明星学園創立は1898(明治31)年。初代校長はウォルフ先生。創立同年3月に来日したばかりでしたが、先生はフランスやベルギーで20年も教職に就き、スイスではドイツ語学校校長の経験もありました。
そして大阪市西区江戸掘北通1丁目37番地に最初の校舎を構えます。この場所は現在では四ツ橋筋の道路となっている大阪のど真ん中です。
創立100周年を迎えた1998(平成10)年、大阪・明星学園第13代理事長(校長兼任)は、坪光正躬 現・海星理事長。
坪光理事長は、昨年の海星125周年では式典事業を推進し、まさにマリア会学園節目に活躍をしています。明星100周年の際には、初代ウォルフ先生が眠るフランス・アルザス地方サン・ティポリットを訪れ祈り花を捧げました。
馬込理事長とともに巡礼の行程として海星を訪れていただいた明星ご一行とは、マリア会を通じての豊かな縁を感じずにはいられません。
講話の後は斉唱。
訪れた一行の中から演奏・声楽をご担当されるかたが位置につかれ「アベマリア」を見事なパイプオルガン音色と美しい歌声を奏で、全員で祈りを捧げました。
すべての思いが言葉だけで表現できるなら芸術は存在しません。歌、オルガン音、そして聖堂が私たちの祈る気持ちを形にしてくれました。
最後に坪光理事長と福田宗教部長から「巡礼で海星を訪れてくださったお礼」にと、記念品を渡させていただきました。
全世界・全国に広がるマリア会のつながり。
「学校から見える景観だと、日本一美しいと思います。」最後に坪光理事長が案内させていただいた場所から一緒に長崎港を一望。
まず皆様が一斉に写真におさめていらっしゃったのが、中央館屋上で私たちを見守っているマリア像。
このマリア像は、旧中央館が完成した昭和33年に遡ります。
旧中央館着工を記念して昭和35年に建立されたマリア像が、そのまま新中央館にも鎮座。約60年もの間、マリア像は東山手から長崎港の方角に視線を向け見守っています。
坪光理事長・武川校長が、皆様に長崎の歴史を説明させていただきました。
稲佐山を背景に、説明をする馬込明星理事長。
1875年、パリ外国宣教会からマリア会に日本渡航が依頼されました。日本渡航に選ばれたマリア会員は5人。
ニコラス=ワルテル氏・ジョゼフ=セネンツ氏・ルイス=ストルツ氏・カミール=プランシュ氏・アルフォンソ・ヘンリック氏。
当時からの強い信念と信仰心が、現在日本各地でも続き、そして花を咲かせ続けています。
※写真は、昨日の様子。(参考文献:明星100年誌)