秋分の日に始まった今週は、月の恵みをいただいた週でした。今朝も見事な月の輝きが朝まで残っています。
ふと「中国にも中秋の名月はあるんでしょうか?」と、今朝施錠解除に来た営繕課職員と会話。「どう言いましょう。1つに月餅(げっぺい)がありますよ。」
『中秋節(ちゅうしゅうせつ)』は、中国では祝日になるほど重要な行事。その中秋節に月餅を食べる習慣は、一説には唐王朝時代から始まったとか。月にするお供え物です。私たち日本で月餅が食べられるようになったのは1970年代頃だとか。
月の美しさは万国共通。以前紹介させていただきましたが、日本ではウサギの餅つき、北欧では本を読むおばあさん、東欧では女性の横顔、南欧では大きなハサミの蟹、アラビアでは吠えるライオン、ドイツでは薪を担ぐ男性。同じ月に見える豊かな民族性を感じずにはいられません。今朝の気温は19℃。
化学祭り
男子硬式テニス部が、福井しあわせ元気国体に出発しました。ラグビー第98回花園予選長崎県大会・組合せが昨日発表。運動部の活躍が期待されます。
そして同じように活躍している文化部のひとつ生物部。その活躍は目覚ましく、もしかすると校外活動に参加する機会を最もいただいている文化部かもしれません。
今回参加させていただいたのは、国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金」の助成を受けて行われる小中学生向け化学イベント。
子ども自身の手で実験して、不思議な化学の世界を体験してもらおうと、「暗闇で光るプラスチック」「果物でオルゴールを鳴らしてみよう」「えんぴつの芯で燃料電池を作ろう」など、12のテーマで実験を展開しました。
驚くなかれ、このイベントに参加された総数は小・中学生、保護者の方々と合わせて合計1016名。私たち生物部は、『色でわかる!呼吸に酸素が必要なのはなぜ!?』という実験させて頂きました。
各ブースで説明しているのは、高校生ばかりではありません。私達より実験道具も知識も一層豊富な大学生の方々なども説明する側で参加。「生徒たちは、刺激をいただいて高校生らしく一生懸命説明しました。」(顧問 美明先生・理科)
同じものでも、説明する側、見る側で伝え方、感じ方は異なります。ちょうど一度読んだ本を読み返すと、心に響く文章を新たに発見できるように、気持ちひとつで同じ物事に多面性があることに気づかされるのと同じです。
興味深いのは、化学実験の答えは1つしかないということ。しかし、「その1つに対して疑問を持ち続けることが大切で、それが新たな研究活動につながるのです。」と、生物部の皆さんと美明先生。
化学まつり終了後、表彰をいただきました。
「賞が欲しくて参加したわけではありませんが、凄く報われた感じがして、とても嬉しかったです。」
明朝もまだ美しい月の輝きが残っているのなら、月餅をいただきながら朝から月を鑑賞しようかな。そして輝いている月に、ウサギだけではなく、蟹やライオン、薪を担ぐ男性を見つけてみよう。
※写真は、生物部化学まつりの様子。
⽇時:2018年9⽉22⽇(土)実験:10時〜12時30分,13時30分〜16時
場所:⻑崎⼤学薬学部 (実習室,多⽬的ホール,薬⽤植物園)