昨日から節気は『小満』に入っています。小さく芽生えたものが満ち満ちて日を浴び、大きくなっていく季節です。
学園近くに公園がありますが、昨日の帰り道、近隣の親子連れの方がくつろいでいらっしゃいました。するとちびっ子の指にテントウ虫がとまったようで、お母さんにキャッキャと笑いながら自分の指を見せに走って行っていました。
ちなみに初夏に姿を見せてくれるテントウ虫は、アブラムシやうどんこ病の菌を食べてくれる人にはありがたい昆虫と読んだことがあります。
限界突破
先日高校女子剣道部がNIB様よりTV取材をいただきました。本日夕方放送予定です。紹介させていただきます。
今週も分散登校が続いています。高校3年生は第1回定期考査・本日は2日目。昨日高校の登校学年は、高校2年生でした。現在登校学年のみクラブ活動に励むことができます。
放課後、北館校舎をまわっていると「カチャン!カチャン!」と金属音が聞こえてきました。その音に導かれて歩みを進めると、音の出所はウエイト室でした。綺麗に並んだ革靴が出迎え。
中を見ると広々としたウエイト室に、たった3人。
柔道部高校2年生が黙々とトレーニングを行っていました。バーベルの重さは1個20キロ。
ウエイト室の窓という窓は開けられていました。昨日は好天、吹き込んでくる風はトレーニングしている選手には心地よく感じられたと思います。
顔を真っ赤にして練習に励む部員、西川監督(体育科)の目尻が下がっていました。
「この子たちは本当に良く取り組みます。」
聞けば今年の高校2年生部員は3名。近年でも少数だそうです。
「体も決して大きくなく、人数も少ないので高校1年生当初は心配がなかったわけではありませんでした。」
ところが西川監督のこの心配は見事に裏切られます。普段の練習もさることながら、ややもすれば地味で単調な筋肉トレーニングに取り組む姿勢が、この3名は素晴らしいのです。
「僕たちは体が大きい方ではありません。少しでも力をつけるためには、小さな事をコツコツと積み上げるしかないと思い普段の練習だけでなくこの筋トレも『あと1回 もう1回できるだろう』とお互い声を掛け合って励んでいます。」
たった3人。
この3人助け合い、補助し合いながら練習に励む光景は見ているだけで何とも胸が熱くなりました。
「今はこのような状況ですが、できることをやるだけです。3年の先輩方も今は黙々と定期考査に取り組んでいるので。」
ウエイト室を後にするとき、深々とお辞儀をいただきました。頑張れ、3人の筋肉。
※写真は昨日の様子。
5月21日
校長 武川 眞一郎
おはようございます。今朝の気温は15度 くもりです。
昨日、第102回全国高校野球選手権大会を中止すると日本高等学校野球連盟が発表しました。中止理由は新型コロナウイルスの影響で「感染リスクを完全になくすことはできない」という事でした。関係者にとっては苦渋の決断だったと思います。結論を出すとき、高野連の方々は野球をやっている高校生の顔が浮かんでいたんだろうと思います。その生徒達の夢を打ち砕きたくはなかったと思います。それでもこのような結論を出さざるを得なかったということでしょう。それはコロナウイルスの感染リスクを完全に防ぐことができないということに尽きると思います。
医療現場の危機的な状況の中で、感染リスクが高まる行事は控えたと考えた事でしょう。この結論を生徒の気持ちを考えると「賛成」とはにわかに言えませんが、社会的な意味合い中では納得をせざるを得ないと思うようになりました。すでに大会中止が決まった他のクラブ活動部員と同じく、野球部諸君はこの悔しさ・悲しみを旨に気持ちを切り替え将来を見据えてほしいと思います。この苦難は決して無駄ではなかったといえる日が訪れる事を信じます。
私達は、社会がコロナ発生前とは違う社会になることを自覚し「コロナと共生していく」社会づくりを行っていかなければならないと思います。
今できることは、毎日の検温、マスク着用での外出。手洗いの励行などなどです。少しづつできることから変えていきましょう。「変えなければならない」と意識すると自然と変わると思います。
学園では、「3つの密」を避けるため生徒間では1M以上の間隔を設けて席を配置し、生徒数に対して間隔が取れない場合などは教室を変更して対応してまいります。また、授業の間の休み時間はこれまでの10分間から15分間に延長し、手洗いや机の盤面の滅菌などの作業をしていこうと考えています。完全終息がいつになるのかわからない状態での授業再開であることをご理解いただいきたいと思っています
社会も頑張っています。君たちもご協力をお願いします。「私達は絶対、この困難を乗り越えられる」ことができると信じましょう。
次の「3つの密」を実践してください
(1)人の集まるところへの外出はしないでください。(密集)
(2)閉ざされた空間では換気を十分に行いましょう。(密閉)
(3)人との接触を避け、一定の距離を保って話しましょう(密接)
(30秒手洗い)
指と指の間、爪先、手首を丁寧に石鹸で洗ってください。手をハンカチ等で拭いたあとアルコール消毒液を使用しましょう。