有意義な時間


今日から6月。

今朝の東山手は夜半に雨が降ったようで、入り組んだ路地の石階段が深い灰色に濡れていました。その石段が、山の上まである長崎特有の家々に沿って見えアクセントになっています。ちょっとした技法を感じる絵画のような朝の風景。

少し湿度を感じる朝の通学路でしたが、見方や感じ方に変化や工夫を発見すると月曜日の足も明るく前を向きました。

有意義な時間

週末、各クラブ活動は練習に励みました。保護者の皆様をはじめOB・OG皆様のご理解ご協力に感謝いたします。いつもありがとうございます。

松山グラウンドで週末練習に励んだ陸上部顧問に話を聞くと「卒業生が訪ねて来てくれ激励してくれました。」との事。興味深かったのは、二人の卒業生が足を運んでくれたそうですが、その二人は野球部と剣道部出身の卒業生だったそうです。

「海星の後輩だから出身クラブは関係ありませんよ。」と笑い、少し話し込んだそうです。二人はすでに社会人。立派になっていて、元気を沢山いただいたと教えてくれました。本当に元気の出る話です。

 

さて、その先輩たちに続く頼もしい候補生の皆さんが、連日進路指導室での研究や図書館での自学、また検定試験受付などで意欲的にチャレンジし未来の自分探しをしています。

クラブ活動に励んでいた高校3年生。現在の思いは皆さん一言では表現しがたいものです。

しかし異口同音にして進路指導室で聞く言葉は「クラブ活動ではいろんな事を学びましたが、その一つに『切り替え』があります。失点して下を向いても勝てるわけではありません。顔を上げて Next one です。」

特に高校3年生の皆さんは、今年作ったであろう『進路ノート』を持参して進路指導室を10分休み・昼休みと訪れますが、そのノートはまるでもう何年も使用しているという年季の入りよう。

何度も何度も自ら書き込んだノートを読み返している様子がうかがい知れます。進学ももちろん、就職は9月中旬から入社試験が始まります。あと三ヶ月。

私たちは学生生活で学んでいることを、今、そして今からさらに発揮していきます。

※写真は進路指導室の昼休みと数学検定試験申し込みの様子。

6月1日

校長 武川 眞一郎

おはようございます。今朝の気温は21度 天気はくもりです。

路面が濡れています。夜半に雨が降ったようです。6月(水無月)。遠い昔、古典の時間に「六月→水無月」と教わったとき、梅雨時なのに「水が無い月」とは面白いと覚えたのを思い出しました。梅雨に入る前の5月下旬から6月の第一週まで、例年でしたら高総体が開かれているはずですが、今年は感染症のために競技が中止となり、残念でなりません。特に高校3年生にとっては、この3年間練習に耐えてきたのは何のためだったのだろうと自問している生徒が多いと思います。私達もこのようなことは初めてのことなので、どのように慰めることができるのか、考えあぐねています。

高野連会長の八田先生が野球選手を励ます文章の中に、モンテーニュの言葉がありました。

「運命は我々に幸福も不幸も与えない。ただその素材と種子を提供するだけだ」

君たちはさらなる次の目標を設定し、これまでの練習や試合で身に付けた自信と誇りを胸にあらたな第一歩をふみだしてください。

運命はいついかなる時、忽然と私達の前に顕れます。それにどう対処するか、それは個人が決定し努力するしかないということでしょか。そのための、鍛錬をしてきた筈と言っているようです。

九州北部で、感染症の第2波が発生しているようです。世界でコロナが見つかってから早6ヶ月になろうとしています。この病気は無症状感染者が多いということも分かってきました。私達の周りにも多くの感染者がいるということが前提になってきているのではないかと思うようになりました。ひょっとしたら、自分自身も感染しているが発症していないだけかもしれません。そう思うと感染者に対しる思いも変わってきませんか。「新しい生活」を確立し感染症に対応できるように私達の日ごろの行いを点検し実践していかなけらばならないと痛感しています。

社会も頑張っています。皆さんもご協力をお願いします。「私達は絶対、この困難を乗り越えられる」ことができると信じましょう。

次の「3つの密」を実践してください。
(1)人の集まるところへの外出はしないでください。(密集)
(2)閉ざされた空間では換気を十分に行いましょう。(密閉)
(3)人との接触を避け、一定の距離を保って話しましょう(密接)

(30秒手洗い)
指と指の間、爪先、手首を丁寧に石鹸で洗ってください。手をハンカチ等で拭いたあとアルコール消毒液を使用しましょう。