大輪の花


今朝は強い雨に見舞われています。通学・通勤、皆様お足元にお気をつけて向かって下さい。

夏。日の出時刻も早くなり、早朝に走る市民ランナーの方々を先月中旬から多く見かけます。学生さん、社会人、初老の方、市民ランナー年齢層は様々です。時に足踏みをしながら赤信号を待つ姿を見かけると、その目的意識の高さに頭が下がる思いです。

この強雨。さすがに今朝は誰も走っていないと高を括って学校へ向かっていましたが、それでも市民ランナーの方々はいらっしゃいました。

「今朝起きて空を見上げたとき、どう思ったのだろう。」

などと思いを馳せてみましたが、走っていらっしゃる方々からしてみると天気の晴雨はあまり関係なく「何分で走るか。」「コースはどうするか。」という思いしかなかったのではと走る姿を見ながら拝察しました。目的は人を大きく動かします。

社会人1年生

「お久しぶりです。皆様お元気でいらっしゃいますか?コロナ禍収束がいつになるかわかりませんので、手紙で失礼いたします。」

思いも掛けず学校に届いた手紙。この3月に卒業し、現役で3次にわたった超難関試験を突破して合格を果たした72回生OGから大変な元気をいただく手紙が手元に来ました。

卒業年・最後の選手権大会まで選手として女子サッカー部レギュラーで活躍。「部活動も受験勉強も意欲的によく取り組みました。」とは、顧問 中田先生。

女子サッカー部の皆さん・撮影 2月

「私が4月から配属された係は、高校時代あまりなじみがなかった法律に関する業務が主な部署です。当初は自分の役目・職務に対して怖じ気づいてしまう日々でしたが、上司をはじめ周囲の方々がみな優しく言葉を掛けてくれます。自信をなくす日もありましたが『仕事に行きたくない』と思ったことはありません。」

下書きをしたのだろうと予想できる便せんに丁寧な文字が続きます。

「この二ヶ月で沢山ミスはしましたが、ミスに対して的確なアドバイスを毎回いただきました。また、私がミスした仕事に似た仕事がまたきた時には時間がかかる上にまた私がミスするかもしれないのに、その仕事を私に任せてくれ『学ぶ機会』を与えてくださいます。」

「窓口業務、電話対応、苦手で逃げ出したい場面もありますが、逃げ出さずに向かっていけるのは、部活動で学んだ忍耐力のおかげだと思います。あえて唯一の悩みを言うなら、コロナ禍で研修や歓迎会などが今年はまだなく同期との繋がりをあまり実感できていないことくらいです。」

メールなど電信化が進み気軽に連絡が取れる昨今、忙しい合間に手書きの手紙を学校に送ってくれたその気持ち感激しないはずがありません。

「先生方、先生方がいつも褒めて下さった『笑顔』を武器に私はこれから益々頑張ろうと思います。居残りで職員室に再テストに行ったり、練習で歯を食いしばってラスト1回までプレーを頑張ったりした事を思い出します。こうやって手紙を書いていると、当時は全く考えませんでしたがどれだけ自分が周りの人に支えられていたのかを気づかされます。」

「たくさん頑張って、支えてくれら人たち、これから出会う人たちに恩返しをしていきたいと思います。」

新天地で今春からチャレンジしている卒業生はたくさんいます。そのフィールドは様々ですが、自分が根を張るその場所でそれぞれ大きな花を咲かせてくれることを心より祈念します。

さて実は本当に偶然にも、この卒業生の誠実な仕事ぶりに関して同じ職場の方から『御校の卒業生の頑張りに』と、手紙を以前いただいていましたので、割愛して紹介させていただきます。

「突然の長文失礼いたします。」という丁寧な挨拶をいただき届けられたその手紙には、新卒で入ってきた卒業生にエールを送っていただく文面でした。

「職員を信頼し、分からないことにも臆せず果敢に挑戦してくれています。『さすが海星だね!』と声を掛けると笑顔をみせてくれるのが嬉しいです。」

たくさんの卒業生がそれぞれの場所で大輪を咲かせようと日々過ごしています。今日も背筋を伸ばして一日を過ごせます、お手紙ありがとうございました。

※写真は女子サッカー部。