駆け抜けた90分


青々とした木々の葉に降りたまった雨が、地面にポトリポトリと落ちることを『青時雨』と言います。

「青葉の木立から落ちる水滴」

夏至節気、梅雨時分に素敵な言葉に出会った雨の読書時間。今朝も東山手は雨雲に覆われています。

天気予報は相変わらず来週いっぱいまで雨予報です。夏の湿度にうんざりしそうな朝に、ひんやりとした冷たさを感じる雨粒が紫陽花葉を伝いながら地面に静かに落ちていく様は、爽やかさを感じられる一時。

駆け抜けた90分

少し前の話題になりますが、男子サッカー部は選手権大会を前に引退する3年生選手で試合に臨みました。対戦していただいたチームの皆様、大変貴重な機会をありがとうございました。

松山市営サッカー場で行った試合。

お天気にも恵まれて試合前、晴れやかな気持ちで挑むことができました。

試合に出場する・しないにかかわらず、高総体が今年は開催できなかったことはクラブ活動に励んだ全競技・全選手・全チームにとって多くの事を感じさせられる時間でした。

そんな中「このような機会があり、本当に感謝しかありません。」とは男子サッカー部員。

「他校と試合ができるのは本当に嬉しいです。3年間の集大成ができました。」

「思い出をつくるためのゲームではなく、お互いに真剣勝負でした。それがとても嬉しかったです。」

「これで終わりなんだなと思う間もない90分でした。」

「高校3年間、本当にあっという間でした。サッカーはこれで引退します。」

女子サッカー部は、明日島原百花台で皇后杯予選大会に挑みます。

クラブ活動。

同じ高校3年生でも選手権大会まで残る選手、高総体で引退する選手、その2つの選択肢は各選手にとって大きな決断です。特に今年の3年生心情を察すると、言葉で表現することは簡単ではありません。

それでも彼らは練習に励んできた仲間達と最後のゲームを、非公式戦ながら少しでも長く、出せる力を存分に発揮して挑み続けました。

偉業を達成した数々の歴史上に名を残している偉人達。

私たちはややもすると、その偉人達が最初から凡人と違い運命に操られて歴史に名を残したと思いがちです。

「どのような努力したか。」

「どれだけ粘り強さを発揮したか。」

「どのように逆境を克服したか。」

「何故あきらめずに続けることができたのか。」

上手くいかなかったことを経験にして、何があっても目標を見据え、夢に向かって邁進したからこそ、彼らは歴史に名を残しました。

この経験、このような機会を与えてくれた多くの皆さんに素直に感謝できる時間を過ごすことができた素晴らしい90分。

※写真は男子サッカー部(撮影:赤倉先生)

6月26日

校長 武川 眞一郎

おはようございます。今朝の気温は24度 天気は雨です。

昨日は終日雨が降り続け、五島や佐世保では警報・注意報がでていました。今朝は長崎地方も大海警報・土砂災害注意法が発令されていましたが、雨は小康状態となったので徐々に解除になるようです。

梅雨入りしたかと思いましたら3日ほど晴天が続きました。一昨日、昨日と梅雨らしい天候になりました。「ジトジト」とした雨の日が続きますが、稲作を行う農家では雨は貴重な資源です。麦と稲作の収穫量が異なるのもこの雨のおかげだと思っています。

物事を見る時一概に「なくなってほしい」と言えないものがあります。全てのことについて「表面」「裏面」が存在します。特に自然界にはそれが言えるのではと痛感しています。「コロナ禍」でも多くの方の感染が報告されていますが、私の周りには昨年の12月から今日まで「インフルエンザに罹患した」という方がいません。マスクの着用や手洗いの励行など「コロナ感染症対策」が即「インフルエンザ対策」になっていたのだろうと勝手に解釈しています。

「新しい生活」を確立し感染症に対応できるように私達の日ごろの行いを点検し実践していかなければならないと痛感しています。

社会も頑張っています。君たちもご協力をお願いします。「私達は絶対、この困難を乗り越えられる」ことができると信じましょう。

次の「3つの密」を実践してください。
(1)人の集まるところへの外出はしないでください。(密集)
(2)閉ざされた空間では換気を十分に行いましょう。(密閉)
(3)人との接触を避け、一定の距離を保って話しましょう(密接)

(30秒手洗い)
指と指の間、爪先、手首を丁寧に石鹸で洗ってください。手をハンカチ等で拭いたあとアルコール消毒液を使用しましょう。