通学路に並ぶ車が朝から汗ビッショリでした。今日も暑くなりそうな気配です。
サクランボや葡萄がスーパーに沢山並んでいるのが最近特に目につきます。「今年は豊作だったのですね。」と、スーパーの方に声をかけると、何でも今年はコロナ禍で『サクランボ狩り』『葡萄狩り』の行楽が少なくなったので、「市場に集荷する量が増えたのかもしれません。」との事。
猛暑が続く立秋、処暑時分。今年は、いままでにない事を次々に経験します。
コーチは18才
放課後、学校上グラウンド硬式テニスコートへ足を運ぶと、中学生が練習を始めようとしていました。
練習前、部員がまずテニスコート周辺を清掃しています。強さの秘密を垣間見たような気がしました。
中学・顧問 森先生(数学科)が部員に声を掛けています。週末の練習場所についての練習確認です。そして森先生が部員への連絡事項が終わるとこう声を掛けました。
「今日もありがとう!高校生!」
練習開始。
パコーン!パコーン!と、気持ちが良い音のラリーが始まりました。
中学生部員皆さんにコーチングするコーチ。
現役を引退した高校3年生です。中学1年生部員にアドバイス。年齢差は約5才。中学1年生からみたら大きなお兄ちゃん、いや大人です。
この日コーチングしていた高校3年生二人に話を聞きました。
「今年は公式戦が軒並み中止になり気持ちのやり場に正直なかなか落ち着きが持てませんでした。先輩方が積み重ねてきた高総体連覇記録を自分たちも更新していくという意気込みや、春の全国大会にかける気持ちが強かったので…。」
そして続けて「しかし引退後、中学をコーチングする機会を得ています。他の部員も高校後輩のコーチングを柿泊練習場や松山練習場で手伝っています。練習で教える事ができて、『コーチできました!』と笑顔で報告に駆け寄ってくる中学生や後輩の姿を見ると、あぁテニスやっててよかったって本当に思います。」
コーチングの際に、どうすればコート内にボールをおさめるように打つことができるかを「技術面+心構え」を合わせて伝えるのがとても難しいと教えてくれた二人。
「現役時代、監督からボレーは腰を落とす意識を強く持つと言われて必死にプレーしていましたが、教える側に立ちその言葉を中学生に伝えると球がコート内に収まるようになりました。」
教える側に立って視野が広くなったと、引退後も中高テニス部一丸となってプレーを探求している光景に出会いました。
※写真は、テニス部練習の様子。