生徒は先生


昨朝の半分、今朝の気温は5℃です。昨夜タンスに片付けた冬物コートを再び取り出した早朝。今日はひな祭りです。

桃の花を飾って女の子の幸せを願う日。本校は今年度、男女共学になり15年目でした。近年では難関女子大にも毎年合格者を出し、今年の津田塾大学パンフレット一ページ目を飾る大学生は、同大学に在校する本校卒業生です。

共学15年目。桃の節句と端午の節句を祝う共学学園。

創立128年目を迎えようとする現在、明治の諸先輩方は現在の海星学園・共学の様子を果たして想像できていたでしょうか。

生徒は先生

さて、未来を想像できていたかという繋がりで言うと、今年はあらゆる社会分野で新しい生活様式・新しい形・新しい方法が求められた年でもありました。今年度、卒業式にまつわるエピソードを今日はご紹介させていただきます。

卒業式前週の教室。座っているのは本校教職員です。授業を受講中です。

手にするのはiPad。

今年の卒業式はICTを活用して実施されました。そのための研修会の様子です。

講師は、ICT分野・有資格者である本校白石ICT主任兼3年学年主任。

高校1年生・2年生は在宅にして、また卒業式にご来校いただく保護者は各ご家庭1名とご協力いただき、さらに式後各HRには高校3年生以外の教職員がカメラを持参し中継、ご用意させていただいた各HR保護者用各教室に中継し、その様子を流す。

加えて、順次『密』にならないようご子息・ご息女が卒業証書を授与される時間のみ、廊下越しに、人数を制限させていただき教室内でその様子を拝見していただけるよう、ご案内させていただきました。

想定される事態、あらゆるシミュレーションを実践・議論し、当日に備えました。

普段、授業中に生徒の皆さんに促すのも手伝ってか、受講した教職員は積極的に質問・議論を行いました。

20代の先生が、大ベテラン60代の先生に操作を教授する場面も珍しくないICTへの実践、取り組み。

 

「教室の一角にある机で、先生がガリ版印刷をして情報をプリントしていた時代もあったのにですね。」

「最初にワープロが現場に出てきた時、全く経験が無かったキーボード操作に四苦八苦したのを覚えています。」

「ワードやエクセルが日常になる頃でも、どうにもあの『切り取る』『貼り付ける』という表現に馴染まなかったのが懐かしいです。」

 

新たな取り組みで変化する社会。本校は、全教室にICT環境を整えて未来の一歩をすでに踏み出しています。卒業式の様子は、またの機会にご報告いたします。

 

※写真は、研修会の様子。